60歳で大きく変わる日々の活動60歳代を境にして仕事などの「2次活動」は生活の中で割合が小さくなる。70歳代と40歳代を比較すると第一次活動の時間は1.86時間、そして第3次活動は3.08時間長くなっている。ただし、下記の図は男女別全体行動時間種別であるが、男性が2次活動がかなり減ったのに対し、女性は娘・息子の独立により家事負担が減るとはいえ、時間としては男性ほど大きくは減らないと言うことが解る。下記のグラフから解るように、40歳代・50歳代は平日と土日とで2次労働時間に大きな差があるが、60歳代、70歳代には大きな差がない。また、日曜日は40歳代~70歳代まで3次活動の時間にはほぼ差がない。年代別に平日と日曜日の3次活動時間を比較した。すると、65歳から平日と日曜日の3次活動時間の差が小さくなっている。いわば「毎日がサンデー」状態になる。下の表は3次活動の内訳である。高齢化するにつれテレビやラジオなど、受動的な情報収集を好む傾向が見受けられる。これらのシニア・シルバー層がインターネットも楽しめるようになれば、受動的な情報源との接触時間はさらに長くなると考えられる。※「1次活動」とは、睡眠、食事のような生理的に必要な活動、「2次活動」とは、仕事、家事のように社会生活を行う上で義務的な性格の強い活動、「3次活動」とは、これら以外の各人が自由に使える時間における活動をいう。"移動(通勤・通学を除く)" "テレビ・ラジオ・新聞・雑誌" "休養・くつろぎ" "学習・研究(学業以外)" "趣味・娯楽" "スポーツ ボランティア活動・社会参加活動" "交際・付き合い" "受診・療養" その他が3次活動に当る。ソース:平成18年社会生活基本調査