55歳から70歳のシニア男性は、その特徴から、5つのタイプに分類することが出来ます。それぞれについて、典型的な考え方や状況をペルソナ(架空の人物像)を通して見ていきましょう。


Type1  まじめが背広族

坂本毅さん(56歳)家族:妻と長女と同居。長男は独立して一人暮らしをしている。仕事:現役で働いているが、早期退職をすれば退職金が増えるため、どうするか悩んでいる。退職しても同じような仕事をして収入を得たいと考えている。健康:特に問題はない。言葉:「年金もらえるかな?」

まじめが背広を着ているようなシニア男性。50代前半に多く、現役で働いている。定年退職後は関連企業に再就職して働くことを望んでいる。説明書どおり、教科書どおりに物事を進めることが好き。安定志向。

Type2  幸せ引退族

山本稔さん(66歳)家族:妻と二人暮らし。娘夫婦が近くに住んでおり、孫を連れてよく遊びに来る。仕事:定年退職後は再就職をしなかった。年金生活だが、それなりにゆとりのある生活が出来ている。健康:4年前に大きな病気をしているため、無理をしないようにしている。老人会の会合などには積極的に参加。言葉:「毎日孫の世話と付き合いが忙しくて」

家庭が円満で家族の愛情が充足している。経済的にもゆとりがあり、気持ちに余裕がある。ハッピーリタイアメント組。

Type3  野望族

西岡勇さん(68歳)家族:妻と二人暮らし。息子は独立して別居。あまり交流はない。仕事:定年退職後NPO法人を設立。代表として活動中。健康:特に問題はない。言葉:「オレのやりたいことをやる」

常にトップでいたい。定年退職後は起業する、NPOを設立するなど、野心が旺盛。誰からも愛されたい、認知されたいという欲求が強い。

Type4 オレはできる族

村松茂さん(58歳男性)家族:妻と二人暮らし。大学生の娘は一人暮らしをしている。仕事:現役で働いている。「早く定年退職して何か面白いことがしたい」と思っている。健康:特に問題はない。言葉:「なんか楽しいことない?」

自分はまだ若く、何か出来るはずと感じている。過去の成功体験(バブルなど)から来る自信があり、自分はやる気になればなんでもできる、どうにかなると思っている。ノリがよく、調子もいい。何でも簡単に引き受ける。

Type5  その日暮らし族

林和夫さん(68歳男性)家族:妻と二人暮らし。子どもは独立して別居。仕事:定年退職後、年金と貯蓄、週に2回清掃のアルバイトで生計を立てている。夫婦二人が生活するためには十分。健康:若い頃のように無理は出来ないと感じている。趣味はウォーキング。言葉:「あんまりガツガツしたくないんだよね。」

控えめで、それなりの暮らしが出来ればよく、大きなことを望んでいない。定年退職後は週に2回の簡単なアルバイトなどで収入を得て生活したいと思っている。家族の理解もある。

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