ボランティアの種類と行動者率、活動日数シニアの時間の使い方として、ボランティア活動も考えられる。ではどれほどボランティアに力がそそがれているのだろうか。上の図は、ボランティア活動の種類ごとの行動者率と行動日数である。行動者率に関しては、路上での交通安全の指導など、街づくりのための活動が多いことがうかがえる。年齢が上がるにつれて、高齢者を対象とした活動が増えている以外は、だいたいどの活動も同じ様な動きをしている。60代からはボランティアする人の割合が増え、75歳以上ではがくっと減った。しかし、行動者率が低いからと言って、75歳以上がボランティアに力を注いでいないとは言い切れない。次のグラフはボランティアの種類ごとの平均活動日数である。75歳以上になると、各活動における行動者率は低くなっていたが、全体的な行動日数は逆に増えている。この点では、75歳以上のシニアはボランティアに力を注いでいるのである。一人あたりの行動日数ボランティアをする・しないに関わらずすべてのシニアについて、一人当たりの一年間の行動日数を算出した。すると、全体的にどの種類のボランティア活動に力がそそがれているかわかる。その結果、・街づくりのための活動・高齢者を対象とした活動がまず多く、その次に・子供を対象とした活動・安全な生活のための活動が続いていることが明らかになった。まちづくりのための活動は、一番高い65~75歳で一人あたり年5回にものぼる。現役として働いている世代だと、一人あたり年5回のボランティアはなかなか難しいはずだ。私たちの街はシニアのボランティアのおかげで、きれいに安全に保たれているのだろう。