カート、ログイン、ログアウト、ユーザID、パスワード、アップロード、ユーズド、ファイナンス、エキサイティング、HOT、NEW、ブラウズ、ジャンル、クリック、オプション、ブックマーク、クッキー初心者がほっとするカタカナは「クリック」位。
とある店に突然入った。怪しい外人さん(?)が妙になれなれしい外国語を使う。決め手は「ワタシニホンゴワカリマセーン」
初心者が一番苦しいのはカタカナを連発されたとき。多分こんな感じなんだろうなと思いはするのですが、実際には、頭の中で日本語の最適解を探している。
ウェブユーザビリティを考えるときの基本に「考えさせない」ということがあります。ページ滞在時間が5分あったとして、その間3分間意味がわからなくて考えていたときに、それでも記録としては「1ページの滞在時間」です。賢い皆さんならお分かりでしょうその3分間に、どれだけの?が頭を渦巻いていることか。
ログイン?????きっと、なにかにインすることなんだ。いん、いん、・・・・あ、ドライブイン。そうか、何かに入る。
何かに関連づけをしないと人はなかなか理解をしにくい。これは多くの人が忘れていること。
若い人には理解できないかなぁ言霊、という言葉があるように言葉には意味がある。カタカナで表記するのは簡単だが、それはなかなか伝わりにくい。瀬戸物と話している感じだ。
大学の授業を思い浮かべてほしい。専門課程に入るまでわかりやすい説明をする先生が人気者だった。小学校のとき、難しい理科の授業のような感じが、もしくは大学時代の専門外の先生の話を聞いているようだ。(私にとっては民法の授業をウェブで読んでいる気がする。そのくらい理解できない)
今のウェブサイトは殆どが難しい言葉の羅列でなんだか賢そうな気がするけど、実際のところ人はその格好よさに負けてしまって質問をできないでいる。わかった気がする。でも、難しくてその後付き合いたいと思わない。そういうカタカナサイトとお付き合いをすると、時折落ち込むのだ。
自分の限界を見なくてはいけない。日本語が上手であれば、少なくとも自分の知っている言葉を使っていればそれはインターネットとカタカナのわからない自分との差であったり解らないことへの自分への「ああ、まだだめだな」パソコンは、カタカナばかりだから全然わかんないよねみなさん一番話す言葉。
ウィンドウズが日本語能力がないことはよくわかったからせめて、それを受け入れちゃうんじゃなくて、解りやすい日本語を提供する優しい人(ウェブ)であってほしいなと、常々思っております。ユーザビリティってそもそも「使える」ために存在するのです。
(2003年3月7日)