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ヒアリングを行う時に、シニア層にどのような情報源に接触しているかを聞くのが好きだ。

情報源の主なモノ、
まずは、テレビ、新聞、雑誌、そして口コミ。
それがシニア層の4大メディアだ。

インターネットは好きな芸能人のページを見たり、区役所のページを見たり、自分の見たいページを直接見る、もしくはYahoo!Japan のニュースを見るというのが主で、情報源としてはあまり重宝されていないのも現実。

受動的な情報収集に慣れていると、能動的な情報収集はなかなかハードルが高くなってしまう。

口コミ

口コミのもとは娘、そしてご近所さんが中心。
病院で知り合った人、とかも挙がるが、
相手が自分のことを知っていて、きちんとレコメンドされていることが重要なようだ。

口コミは商品によって、伝播方法が変わる。
主には、
 ・自分と同レベル(同じ立場からの紹介。安心感)
 ・自分よりレベルが上(憧れの人からの紹介。憧れ)
であり、それは商品・サービス属性によって変わる。

家庭内の口コミの強さは
娘>息子>母(シニア女性)>>(越えられない壁)>>父(シニア男性)
となることが多い。

【参考記事】
シニア層と情報伝播|マミオン有限会社

雑誌、新聞

雑誌は文春、新潮、現代、春秋が強い。

【参考記事】
廃刊シニア向け雑誌に学ぶ「○○すぎるシニア向け」の失敗事例

適度に編集された社会との接点の為、大量の情報に惑わされなくてもいいというのは雑誌の利点。

新聞は、地方であれば地方新聞はとても強い。

【参考記事】
朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い 2007年の記事

男性は新聞を読むことを日課としている人も多い。
「世間との橋」になるそうだ。

年齢が高くなると朝自然に早く目が覚めるようになり、
早朝から新聞を読み始める人は多い様子だ。

テレビと言えばNHK

シニア世代はテレビをよく見ている人が多い。(若い世代も?)

70歳代以上になると、NHKへの信頼感はとてつもなく大きい。
インターネットでもNHKのページを検索して見ていたり、
「民放はよくわからないけど、NHKはいい」という発言が多くみられる。

民放でも見る番組は、健康番組が多い。
ただし、誤情報もあるので、信用はNHKが圧倒的である、という声が聞こえる。

NHKではないが、池上彰さんのニュースも大人気だ。

話を伺った人の中にはテレビを録画しすぎて、
1日中テレビを見ているという人もいる。
「見ている最中に寝ちゃってね、また見直すから時間もったいないわよね!」だそうだ。

シニア層に商品・サービスを伝えたい場合、
どこの情報源をどのように活用するかをしっかり考える必要がある。
その一助となれば幸いである。

こちらも参考にどうぞ

70代のメディア接触と消費行動に関する調査報告
~メディア接触に積極的で消費を賢く楽しむスマートリッチな70代~

「こだわり」の中身も、メディアからの影響力は大きい。
テレビがそう言っていたから、私はこういうところにこだわっている、という人は結構いる。

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