失敗を恐れるということ。シニア層を見ると、「どうしてここでこうしないんだろう?」ということがよくある。
Mさんは65歳くらいの男性だが、最近ネットでショッピングを始めたという。「怖いんだよねー」それが口癖だ。何があるかわからない。だまされたくない。パソコンが壊れたらどうしよう。ウィルスが・・・。とにかく不安がいっぱいだ。
でも、来月あたりには便利さが癖になるだろう。
しかしどうして、シニア層は使えないんだろう。殆どの原因は怖いと思わせる企業のサイトが悪いんですが(旅行業界の診断をしているときに、つくづく思いました!)どこでもクリックするというシニア層の特徴と相反して、わからないことはクリックしないというのがあります。
「え?どこでもクリックするんじゃないの?」そう、ご指摘はその通り。「どうしてそこでクリックするのぉ?」ということがある。特に、画像はクリックしたがる、
旅行サイトで言えば、ツアーの名前のところをクリックしたがる。
では、クリックしない場所というのはどういうところだろう?例えばプルダウンなど、決定を求められるところ。わからない言葉があれば絶対にクリックしない。
どこをクリックしたいか、シニア層のクリックしそうなところはいつだって一緒だ。気づいていないのは、シニア層の近くにいない、企業の人だけ。
クリックするということは、そこを見てみたいということだ。クリックしないということは、そこは怖くて近づきたくない、もしくは気づかないということだ。
このあったりまえのことに気づいていない。
クリックできないというのは情報を与えるチャンスを逃しているし、クリックしたくないというのは、ユーザーに恐怖感を与えている。
さて、そういうポイントを自社サイトで気づいていますか?