今回は、京都・おぶぶ茶苑の松本さんに協力していただき、サイト制作者と初めてWebサイトを見るユーザーとの視点の違いを検証します。
運営責任者さんの視点
まず、被験者はおぶぶ茶苑の販売責任者である松本さんの様子です。
検索で偶然このページにたどり着いたユーザーさんのつもり、という設定で、「かぶせ茶と大地の茶を購入する」というタスクを行ってもらいました。
//youtu.be/Lo6Xt8zeNBU
ページの上から下に向かって満遍なく読み、情報収集しようとしている様子がわかります。
初めてサイトに訪れたユーザーの視点
続いて、こちらのサイトを見たことのない30代男性の視点です。インターネットはほぼ毎日利用している方です。
//youtu.be/YUI9v50hi7U
はじめにサイトの上部のロゴやメニューなどを見て、どんなサイトなのかを把握しようとしている様子がわかります。
次に商品について知りたいと考えますが、ぱっと見てサイトや商品のポイントを把握できません。普通のお茶とどう違うのか、どんな魅力があるのか、画面をスクロールしてざっとながめて特徴を捉えようとします。
スクロールを止めて読んで見たいと感じる部分がないため、視点が止まらずかなりのスピードで読み飛ばされていきます。
なかなかポイントをつかめず、一旦ファーストビューまで戻り、「わからないのははじめてだからだな」と「はじめての方へ」のメニューをクリックしました。今回はユーザーテストですから進めてもらえましたが、ここでページを離脱されてしまう可能性はかなり高いのではないでしょうか。
「はじめての方へ」のページでは、オーナーさんの思いの書かれた画像は流し見されてしまっています(0:37~)。それよりも「おぶぶ茶苑って何?」やQ&Aのほうが興味を持って見られていました。
理念を伝えることは必要ですが、初めてサイトに訪れたユーザーは、商品情報をより必要としています。まずは商品情報をしっかりと伝え、理念は別の場所で説明できるとよいでしょう。