Excel研修の講師が語る、年代別「大人教育」のコツ

先日、某IT企業に『Excel研修』の講師の一人としてお邪魔してきました。

マミオンの運営するパソコン教室は、
普段は教室で個別指導(テキストを各自で進めてもらう)なのですが、
たまにこうした企業研修なども請け負っています。

今回はIT企業ということで、参加者は20-30代の若い人ばかり。
そして全員Macユーザーなので、Mac版Excelでの研修となりました。

せっかくなので、その様子や教育のコツなどを記録しておきたいと思います。

 

講師を見る目が”尊敬のまなざし”に

みなさんはこれまでに「Excelを体系的に習う機会」はありましたか?

新入社員研修などでやっていれば儲けもの。
そうでなければ、ほとんどの方が独学なのではないかと思います。

今回の研修に参加された方々は20名弱。
新人という訳ではないので、もちろん後者にあたります。

研修時間は11:00-18:00で、以下のような項目のトレーニングを行いました。

・各種ショートカットキーの活用
・数式と絶対参照
・基本的な関数(IF、VLOOKUP)
・ピボットテーブル

 

若い人ばかりなので、もしかしたら退屈かなと心配もあったのですが、
いざ始まってみると、最初のショートカットの紹介時点から、
「うぉー!」「へぇー!」「知らなかった!」という感嘆の声が…。

教える方としては、毎回ニヤリとしてしまう瞬間です。

ちなみにExcelは、Mac版とWindows版ではショートカットキーが異なるので、
教える方はテキストの作り直しで結構大変なんです…。

 

そして一番盛り上がったのは、『ピボットテーブル』です。

「なにこれ超頭いい!」「これ使いこなしたい!」
「思ったより直感的に使えるんですね」などなど、絶賛の嵐です。
このあたりから、講師を見る目が”尊敬のまなざし”に変わってきます(笑)

 

ピボットテーブルが使える人と使えない人の生産性の差は歴然です。

作業時間が短縮されるのはもちろん、作業ミスを減らせるのも大きなメリットです。

 

もしこの記事を読んでいる方の中で、データを扱う業務をしているのに
ピボットが使えないという方は、ぜひ一度習いに行くのをオススメします。

※マミオンの運営するパソコン教室でも、1日短期講習をやっています!
パソコン短期習得コース|パソコン教室パソカレッジ高田馬場校

 

シニア層と若い人の”質問”の違いとは?

普段の教室で、シニア層の方からはこんな質問をよく受けます。
・「〇〇のアイコンはどこにある?」
・「〇〇はどうやるんだっけ?」

一方で若い人の場合は、こんな感じ。
・「〇〇してみたんですけど、うまくいかなくて…」
・「こんな機能があるなら、〇〇はできますか?」

両者の間にある結構大きな違い、何だと思いますか??

 

私の思う一つは、前者の方は『トライ』がないんですね。
わからなかったり、忘れてしまったら手がピタリと止まる。
正解を聞くまで余計なことはしない、と。

一方で若い人はコンピュータで何をしたらマズいのか、
どこまでやっても大丈夫なのかが感覚として身についているため、
先にどんどんトライして、何かトラブルがおきた時に初めて声をかけてきます。

また操作や機能を『メタ視点』で見られるため、
「これができるならあれもできるはず」というような応用力も感じます。

 

もちろん個人差もあるので全てが上の通りではないですが、
効果的な学習には『トライ&エラー』が欠かせません。

特にシニア層が馴染みのないものを学習する際には、
「どんなに無茶しても、壊れることはないんですよ」
「間違ったら、このボタンを押せば元に戻れますよ」
ということをまずは何度もお伝えして意識してもらうことが重要だなと感じます。

 

対象年代によって変わる集合学習の設計

もう一つ、これはトレーニングを実施する側の視点ですが、
集合学習では各人の『習熟スピード』の差が不満を招く原因となりがちです。

 

シニアを対象とした集合学習の特徴は、「遅い人はとことん遅い」です。
みんなで一斉にテキストを進めていても、
速くてついていけない、理解できなかったという人が必ず出てきます。

 

対して若い人の集合学習では、「速い人はとことん速い」ように感じます。
慎重に進めていると、速い人はやることがなくなり、次第に飽きてしまうのです。

 

こうした習熟スピードの違いへの対処方法は、
経験上、対象となる年代によって変えるのがよいのではと思います。

 

シニア層の場合は、「休憩を多めにとる」という対応が有効でしょう。
進みの遅い人を、休憩の時間を使ってこまめにフォローできるようにします。

一方で若い人の場合は、「練習問題を多く用意する」のがよいでしょう。
進みの速い人に、空いた時間でより難しい課題をやってもらいます。

また、後者の場合は周りのフォローにまわってもらうのも効果的です。
実際に今回の研修でも、一部の進みの速い人が周りを助けてくれていました。

 

大人が学べる機会をもっと増やしたい!

今回は企業のExcel研修をきっかけに考えることを書いてみましたが、
これから、さらに「大人の教育、学習」の機会は増えていくのではと思います。

教える方になるか、教わる方になるか、はたまた両方か。

パソコンやインターネットのスキルは、そうした時代の『文具』となります。
その考えにのっとり、マミオンでも様々な手を打ち始めています。

 

ちなみに、「大人の教育」に携わっている方には、こちらの書籍を強くオススメします。
パソコン・インストラクタ―完全マニュアル – stj064 Life Lab

パソコン以外でも、「大人にはどう教えるのがよいのか」、
ヒントがたくさん掲載されていますので、よろしければご参考に。

 

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