先週、17000人以上のフォロワーを誇るシニアTwitterユーザー、ミゾイキクコさん(@kikutomatu)の発言をまとめたTogetter記事が、多くのアクセスを集めました。
ちょうどiOSアップデートによる「日本語版Siri」もリリースされたタイミングですので、今回のミゾイさんの発言を追いかけながら、さらに普段パソコン教室にいらっしゃるシニアの方々の様子も合わせて、シニア向けIT機器について考えてみたいと思います。
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高齢者は「入力」が苦手?
高齢者用IT機器には入力が簡単であることが重要と思います。
ミゾイさんもおっしゃられている「入力」について。
教室に来ているシニアの方にとっても、パソコンを学ぶ際の最初のハードルは、キーボードを使ったテキスト入力や、マウスによるポインタ操作です。
前者について最近見かけたのは、シニアの方がインターネットで買い物をしようとした際に、住所入力のフォームが出てくると「ギョッ」とされていました。代わりに入力してほしいと。
他の方にも聞いてみると、「時間がかかるから面倒」「打つのが遅くて恥ずかしい」「1本指で打つのを他の人に見られたくない」などの声が上がりました。
後者については、「マウスカーソル行方不明事件」は相変わらず毎日発生していますし、小さなターゲットをクリックするような微妙な操作はほとんどの方が苦戦しています。
タッチインタフェースは?
私が持っているIパッドは最初のものですが、50音全部並んでいます。が、このソフトウエアキイボード入力しやすくありません。パソコンの普通のキーボードになれているせいでしょうが。もっと入力が考えられたらと思っています。
画面がそこそこ大きいこと。そのためにはあ行が一つのボタンと言うのはいいと思えない。
私たちの教室でも、今はiPhoneを積極的におすすめしているのですが、デモ機を触ったときの皆さんの反応を見ていると、上記のミゾイさんのコメントにも納得です。
タッチ入力で難しい理由は、こんなところでしょうか。
- 指を離すタイミングがわからない
- ターゲットが小さすぎる
- 押している先が見えない
- ジェスチャーが覚えられない
シニアの方に初めてiPhoneを渡すと、多くの場合、ホーム画面でアイコンを長押ししてしまい、画面がふるふる震え出して慌ててしまいます。フィードバックがないので、いつ指を離せばよいのかわからないようです。
またフリック入力などのいわゆるジェスチャーUIは、以前議論した「モード」の面から言ってシニアにはハードルの高い方法だと思われます。
音声入力の可能性
音声入力できるのがいいと思っています。災害時に動揺しているときでも音声入力の方がしやすいと思うので。
ほんとに音声入力が簡単にできる様になることが望ましいと考えています。
先週から待望の日本語版Siriが公開されましたが、早速アップされたこの比較動画、おもしろいです。思ったより「しゃべってコンシェル」が使える様子。
//youtu.be/1FaeYavOLgc
また、教室ではiPhoneを使った音声入力を見せると、その精度にとても驚いて好意的に受け取ってくれる方が多いです。特にキーボードでの入力が苦手だった方は。
今後、画面の大きなデバイスにSiriがうまく融合されていけば、シニアの間でインターネットを楽しむ人がもっと増えるのでは、と期待しています。
シニア向けには「単機能で、価格を安く」
ツイッター等か゛簡単にできる物の開発が必要と思っているのです。昨年の震災時ツイッターが役立ったので。
高齢者が使う場合、一つの物にあれこれ詰め込んでも意味がないと思うのです。電話は通常の場合通話だけでいいと思っているのです。
これまでの意見をすべて振り返った上で検討してみたのですが、現時点では、『ポメラのようなツイッター専用機』なんかがあったらどうでしょう?
キーボードはあいうえお配列。スイッチONですぐタイムラインが見られ、キーボードの右隅にある「つぶやく」と書かれたキーを押せば、すぐにつぶやき始められる、と。
またこのマシンを持っている人同士が近づいたら、「フォロー」キーでお互いをフォローできるのも良さそうですね!ミゾイさん、どうでしょうか?
ちなみに、特にシニア向けではないですが、アメリカでは専用端末が発売されていたようです。
通信料なしで一生使えるTwitter専用モバイル TwitterPeek
//japanese.engadget.com/2009/10/27/twitter-twitterpeekk/
シニアにとっては、「あれもこれもできる」ものよりは、機能を限定して安く提供する方が受け入れられやすいように感じます。そう考えると、読書専用端末のKindleなんかは今後シニアの方々におすすめしやすいかもしれません。
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