アカチャンホンポのレコメンドが高評価を得たわけは・・?
レコメンドは自分では見つけられない商品や買い忘れそうな商品を提示し、買いやすさを後押しする、品数が多い店舗には必須の機能です。
アカチャンホンポはレコメンド商品のクリック率が高さ(レコメンド商品の質の高さ)や、同一ページに複数のレコメンド機能がある(多視点からのお薦め)場合に同一商品はレコメンドされないことなどが高得点につながりました。
高得点ポイント
1) レコメンドされた商品の質
レコメンドしている商品の在庫切れは信頼低下につながる。
アカチャンホンポでは、在庫切れの商品はレコメンドされなかった。
また、興味のある商品が表示されていることが重要。
他社サイトのレコメンドでは「あまり興味があるものがない」というコメントも出た。
今回の調査ではクリック率・注視時間を興味度合としてレコメンドの質を算出した。
2) レコメンドをする場所
配置は買い物かごから遠すぎないことも重要
3) 多方面からのレコメンド
同系列の商品、買い忘れしないための商品の複数提示が高評価。「『この商品を買っている人は…』などのレコメンドはつい見てしまう」
レコメンド性能の総評
お店に行ったことを思い浮かべてください。
あなたは商品のすべてを知りません。棚の裏にある商品だけではなくて、目の前にある商品も見えているとは限りません。
そう、人は、自分が見えるものしか、見えていないのです。
その時に「この商品もいかがですか?」と薦めてくるのがレコメンドの役割。
実店舗の優秀な店員であれば、その人が持っているモノから、好きそうなものを探してくるでしょう。
(本音か解らないですが)「お似合いですよ」と言ってくるでしょう。
「今、3万円以上買うと、プレゼントがもらえるんですよ、あと、このブラウスもいかがですか?」などと言ってくるでしょう。
レコメンドはその優秀な店員と同じ役目をすることが必要です。
的確に相手を読み取る力、3つぐらいの控えめな提案…
しかし、実店舗であっても、優秀な店員でなければ
「お客様、この商品はいかがでしょう」「いいですね」
「あっ、マネキンが来ているモノしか在庫がなかった(てへっ)」ということもあるでしょう。
実店舗で買い物が嫌だと言う方の「嫌な理由」として「店員さんに構われるのが嫌だから」という答えが挙がるのはよく知られたことですが、興味のないものを見せられたり、頓珍漢なお薦めをされると嫌な気分になるのは仕方ありません。
商品がたくさんある場合、ECサイトの買いやすさにレコメンド機能は必須です。
ところが、そのレコメンドが頓珍漢な店員さんである場合、それは逆効果です。
本記事の元になった調査では、レコメンドされた商品のクリック回数やレコメンドされて見た商品ページの注視時間、レコメンドの表示時間などアイトラッカー(視線追跡装置)で得られた数値と専門家の評価により、総合的に良いレコメンド機能を分析しています。
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