インターネットで商品を購入する理由
わざわざ街に出かけずともインターネット経由で大概のものは手に入るようになった。買い物に限らず銀行や株取引といったことも可能であり、多くの人がその利便性を享受している。もちろん実際の商品を手に取ることはできないなどの不便な点もあるが、それを補って余りあるほどのメリットがある。
今回は、シニア層の人々がどのような理由でインターネットショッピングを利用するのかについてデータをまとめてみた。調査対象者は「15歳以上のパソコンまたは携帯電話からのインターネットでの購入経験者または金融取引経験者」である。

次のグラフは男女別に「インターネットで商品を購入する理由」を表したものである。



※70,80代はサンプル数が非常に少ないため、グラフ挙動の信頼性に疑問が残る。

男女ともに20~50代では「店舗の営業時間を気にせずに買い物できる」という理由が最も多かった。
その下に10ポイント程度間を空けて、「店舗までの移動時間・交通費がかからない」「様々な商品を比較しやすい」「価格を比較できる」「一般の商店ではあまり扱われない商品も購入できる」という理由が並んでいる。
さらに20ポイント程低いところに「購入者の商品の評価が分かる」「様々な決済手段に対応している」「店員対応がなくわずらわしくない」といった理由が続く。

さて、60代以上では男女間での違いが目立ち始める。
若い世代と比較して、男性では各項目のポイントがあまり低下しなかったが、一方で女性では各項目が大きく低下し無回答が多くなる傾向にあった。
各項目の低下があまり多くなかった男性でも「営業時間を気にせず買い物できる」は例外で、その割合はかなり低下した。30代で60%を超えていたものが60代では40%程度にまで下がっており、一方で「店舗までの移動時間・交通費がかからない」「価格が比較できる」などの項目はあまり低下せず、これらの項目の相対的な重要度が高まったように見える。

さらに、65歳以上の男女でまとめて比較してみた。

特に「様々な商品を比較しやすい」「価格を比較できる」といった"比較できる"点にメリットを感じている男性が多いことがよくわかる。

インターネットで商品を購入しない理由
では反対にインターネットで商品を購入しない理由にはどのようなものがあるのか。


男女で比較すると、男性はシニア層と若い層で比較的違いが少ない。特に「必要がない・興味がない」はほぼ一定に保たれている。一方、女性ではそれとは違ってどの項目もパーセンテージが低下し、さらにこちらでも無回答がかなり上昇している様子が見られる。

データ出典
通信利用動向調査

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