私事だが、私はインドが好きだ。特に北インドは、学生時代、長期の休み時に毎回のように行っていた。運のイイコトに向こうにとても仲の良い友達ができたので、毎回その家に(ズウズウしくも)宿泊していた。

一番最初の戸惑いは「いいよ」というときだった。我々は通常、OKサインは首を縦に振る。野球だってそうだ。OKとはコクッと頷くことだ。

しかし、北インドではいいよ(アッチャ、という)というときにホンの少し首を傾げるのだ。「○○が買いたいからその店に連れて行ってくれないか」「アッチャ」(と首を傾げる)アッチャ、という言葉を自分の脳みそに叩き込むまで、毎回その動作を見るたびに、「えーと、これはOKという意味だったよね」と思い込むのだ。 それをきちんと理解するまで、ものすごくストレスだった。

なぜ首を傾げるのか、しかし、それは日本で頷くのと同じくらい、習慣なのだ。意味が解る、解らないよりもそれがすんなり理解できるかどうかというのはコミュニケーションにとても大切なポイントである。

話は変わってウェブユーザビリティ。auction、Pick up、Present。突然英語で出てきて、一度頭の中で翻訳することはないですか?

「コレくらい解るよー」と言うことなかれ。そう思った方はかなりウェブ側人間です。 プレゼント、と一言カタカナで書けばわかるのに、なぜ英語で書く?折角プレゼントで気を引こうというサイトが、Presentと書いてあるだけで、ユーザーにとってはものすごいストレスなのだ。

他に、我が校が初心者、中高年の方が引っかかりやすい言葉として次のものを挙げている。サイトマップ・FAQ・ログイン・ログアウト・ホーム・トップページ・ブラウザ・ID・パスワード・キーワード・サーチ・JavaScript(参照 NGワード一覧)

意味の解らない言葉はおいておくだけ無駄どころか、害!

別にこれらの言葉は慣れた人にとっては非常に解りやすいと思う。

ログアウトって行ったら「ログ」から「アウト」、つまりログから出るってことだとわかりそうなものなのだが、ログという言葉を見て最初に浮かぶものは「ログハウス」だという富裕層中高年に「ログアウト」と声をかけてみてください。ログハウスの購入に間に合わないのかと思ってしまう!(アウトといえば?やはり、野球でしょう。これは野球好きの偏見ですが・・・)中高年は特にカタカナを見ると拒否反応を示します。

ちなみに若い子は「わからない」といえなくて、あとで調べます。

変に全てひらがなにすることはない。ですが、普通の人の言葉を話すようにしましょう。

例えばここで私が突然ヒンズー語で当たり前のように挨拶をしたとしましょう。これが私の仲間内であれば誰も不思議に思わないでしょう。しかし、そこの仲間に加わってみてください。少し恐ろしいものを感じますよね。何を話しているか解らない、話しかけても何を話していいのかわからない恐怖。それが実際のウェブに対面したときの中高年の方の気持ちです。 一度日本語能力を磨きましょう。

また、「日本語で入力したがる」の例ですが、これは検索エンジンの力にも大きく依存すると思いますから「簡単に解決法がありますよ!」といえないのが残念ですが。

また、世の中は SEO も真っ盛りだが、SEO というのは、正しいキーワードを入れることが大切になる。自分が狙ったキーワードで上位に来るかどうか。ここには大きな二つの問題がある。第一に、SEO対策をしてきてもらったところで、コンテンツが見難いのであればだれもその次からは来ないし、来た分だけ損だと思ってしまうことだ。第二に、そのキーワードが正しく入力されているということではない。

あれ?キーワードを入れたのに検索できない!と文句を言っている人のパソコンを覗くと、日本語が打てていない場合が多い。コレに関しては今のところどのように対処すればいいのか悩んでいる。

例えば「ニッセン」と検索するところが「ニツセン」となっている。しかし、目が悪いので小さい「ッ」と大きな「ツ」の区別がつかない。結局、着かないのだ。

我がパソカレッジも「パソコンカレッジ」とよく呼ばれる。2年間通っていらっしゃる方にまで言われる!

きっとみなさんパソコンカレッジで検索しているんだろうなと思いつつ、今のところこのことに関しては解決法を見出していない。何か良い手があったら教えてほしい。

ということで、初心者はカタカナがあるとフリーズするし、カタカナを入力するときは兎に角緊張しているのだということ。心の中にとどめておいてほしい。

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