今年も、デパートや小売店にとってのハイシーズンがやってきました。
お歳暮、クリスマス、お年賀と、まさに書き入れ時なのがこの11月と12月。
最近では、こうした贈り物をネットで注文する方も多くなってきましたが、そのときに困ってしまう問題のひとつが、「宛先入力の手間」ではないでしょうか。特にお歳暮などでは、まとめて何件も送ることになるので、1から全て手入力するのは大変ですし、間違いも増えてしまいます。
そこで、ECサイトの入力フォームについていると嬉しいのが、「住所自動入力」機能です。特に文字入力が不得手なシニア層の方々にとっては、この良し悪しがサイトの印象にも影響を与えかねません。
今回は、大手ECサイトの入力フォームの中でも、特に「住所自動入力」機能について、使いやすさをランキング形式でご紹介してみたいと思います。
5位:別ウィンドウが立ち上がるパターン
ベルメゾン(Link)
ベルメゾンは郵便番号を入力後、「郵便番号から住所を自動入力する」ボタンを押すと、ポップアップが出現します。
ポップアップ内に並んだリストから、該当の区域のボタンをクリックすると、元ウィンドウに反映されているという流れです。
シニア層にとっては、ポップアップはあまりよいUIとは言えません。一般的に、シニア層は複数ウィンドウにまたがる操作を苦手としていますし、急に出てきたものに驚いてすぐ閉じてしまうこともあります。
ニッセン(Link)
ニッセンもベルメゾンと同様、郵便番号を入力後、「住所自動入力」ボタンを押すと、ポップアップが出現します。
このポップアップ画面内にはプルダウンがあります。[プルダウンをクリック]⇒[該当の住所を選択]⇒[自動入力ボタンをクリック]と3回のクリックが必要になっており、ベルメゾンよりさらに手数が多くなってしまっています。
またプルダウンのUIは、クリックターゲットが小さい点、クリックしないと中身がわからない点などから、特にシニア層には操作しにくいものなので、必要のない状況ではできるだけ使用を避けるのがよいでしょう。
4位:プルダウンが出るも気付かれないパターン
ライフネット生命(Link)
ECサイトではありませんが、ライフネット生命の例です。
資料請求画面で郵便番号を入力し、「住所を自動検索」ボタンを押します。すると、再読み込みがかかり、一度ページの最上段に移動させられてしまいます。
そして再び住所入力欄まで戻ってみると…どこが変わったのでしょうか?
実は、住所入力欄がプルダウンになっており、該当の住所項目が隠れていたのです。これはちょっと気付きにくいですね。
ライフネット生命のフォームページ全体としては、リアルタイムチェックのシステムがよく機能しています。ただし上記のように、住所入力の部分についてはあまりスマートではない印象を受けました。
3位:ページの再読み込みがかかるパターン
ヤフーショッピング(Link)
ヤフーショッピングの共通システムでは、郵便番号を入力後、「郵便番号から住所検索」というゴツめのボタンを押すと、該当の住所が自動で下にあるフォームに入力されます。
ただしこの際、ページの再読み込みがかかり、ボタンがブラウザの一番上の位置に揃えられてしまいます。これにより、次に入力しようとしていたフォームの位置を見失ってしまい、地味にイライラさせられる作りです。
2位:ボタンを押せばすぐ反映されるパターン
楽天(Link)
楽天の共通システムでは、郵便番号を入力後「住所検索」ボタンをクリックすると、該当の住所がすぐにフォームに入力されます。再読み込みやスクロールの移動などがないので、比較的スムースに使うことができます。
楽天以外でも、一番よく見かけるパターンなのではないかと思います。
1位:番号入力、即反映されるパターン
Amazon(Link)
Amazonでは、郵便番号を入力していると、7ケタ目を打ち終えるのと同時に下の住所フォームに該当の情報が自動で入力されます。少しのもたつき、タイムラグもなく、非常に気持ちのよい挙動です。
これまで出てきた楽天の例などと比べて、キーボードから手を離してマウスに持ち替えての1クリックが減っただけではあるのですが、実際に使っている方としては、入力の流れを途中で分断されずに済み、とてもよい印象を受けます。
ユニクロ(Link)
挙動としては上記のAmazonと同じで、非常に気持ちのよい入力ができます。
ただしこちらは郵便番号の入力フォームがAmazonのように2か所に分かれていないので、途中でフォームを移る際のタブキーもしくはマウスでの1クリックさえも必要ありません。使いやすさはさらに上と言ってよいでしょう。
無料で使えるAjaxも
今回ランキング形式で「住所自動入力」機能について見てきましたが、1位にあげた「入力、即反映」パターンは、他を圧倒する気持ちよさで、感動すら覚えます。これを体験してから2-5位の機能をもう1度使うと、なんと面倒でわかりづらい方法なのかと思ってしまうほどです。
ちなみにこちらの機能ですが、Ajaxの技術を用いて、様々なサイトに導入することができるようです。
ECサイトやその他Webサービスを運営されている方は、お客様へのおもてなしの一環として、こうした仕組みの導入を考えてみてはいかがでしょうか?