老いとは誰にでも来るもので、
当然の如く、誰でも年を取る。

人は徐々に年を取るので、年を取っていることを気づかずに
今の状態のまま年を取ると考えてしまうので、
本当に老化した時の準備が整わない。

子どもをはじめとして、周りも「まだ大丈夫」「まだ若い」で
気づいたら、がっつりと年を取ってしまう。

年を取ると、体が多少不自由になるだけではなく、
心が動きづらくなる。

心が動きづらい、というのは、
なにかあると「面倒だなあ」と興味を持たなくなってしまう。
面倒、が増えて、世間と関わり合いが薄くなると世間に関心がなくなり、
社会性が減るうえに、関心が持てないので毎日があまり楽しくなくなってしまう。
そして引きこもってしまう。

もし、あなたが、ご自身の親に対して
いつまでも楽しそうでいてほしい、元気でいてほしいと思ったら、
「老いたな」と瞬間でも思った時に、親にしなくちゃいけないことがある。

たくさんのシニア層を見て、年を取るごとに元気になるシニアと
段々元気がなくなるシニア層を見ながら思った
「親にしちゃダメ、していいの5か条」をまとめる。

その1:挑戦を応援する

私たちが実際のシニアと接していて、何か親世代が始めようとしたときに
反対したり、やめさせたりするのは大体子どもである。次いで配偶者。

その時出るのが以下のような言葉である。
「そんなの無駄だからヤメなよ」
「僕が教えるから、行く必要ないよ」
「いい年して恥ずかしいからやめて」

否定的な言葉は、人の老化を促進させる。
子どもが教えるならいいのでは、と思われがちだが、
「忙しい息子・娘」に遠慮して聞きたいことを後回しにしてしまい
聞くのが億劫になるため、あまり推奨できない。

「まーやってみればいいじゃん」
「やってみたら楽しいよね!」

こう、子どもに言われる親は、とても生き生きとしているように見える。

そう育ててしまった親の責任、と言われたら取りつく島もないが、
もし、あなたが、生き生きとした親であってほしいと思うなら
親の好奇心の芽を摘まないようにしよう。
(ただし、騙されていたらしっかり話を聞いて、否定するのではなく一緒に解決しましょう。そのサービスを使わないことが目的ではなく、何かそこに依存してしまった根本的な問題も含めて。)

その2:外に連れて出よう!

高齢化に伴い、外に出るのが億劫になる。
1日外出すると次の日は家で休まないと体が持たない、というように。

そして段々出かけるのが面倒になってしまう。

そんな時は、外出を応援しよう。
サークルなどに入らせたり、
買い物に付き合わせたり。

外出によりおしゃれをしたり、外の新しい刺激を感じることで
感動したり、興味を持ったりと
認知症を予防することができる。
とにかく、引きこもらせない。

その3:親に新しい情報を与える

年を取ると新しいものに対して拒否感が生まれます。
これは、もう、仕方ない。

「自分には出来ない、そんな難しいことはしたくない」
そんな言葉が出てきたら老化のサイン。

しかし、今より若い時はないのだから
今やらなくちゃいつやるの?
そういう気持ちで新しいものなどをどんどん取り入れてもらおう。

その4:やってもらおう

工夫する、ということは認知症予防にも良い。
例えば、料理の段取りを考えるなども脳にはとてもいいということだ。

高齢だからやってあげよう、と思うのではなく
自分のことは自分でする、あわよくば、人の分までやってもらおう。
頼られるというのは、自分の存在を認められるということにもつながるので
適度なタスクは人を生き生きとさせる。

パソコン教室でも、子どもに頼まれちゃったのよ、と言いながら
孫グッズを作る人は、とても大変そうだが輝いている。

その5:人と話をさせる

とにかく、毎日人と話をさせる。
知らない人とも会話をさせる。

会話をすることで、伝えたいことをまとめる=考える訓練にもなるし、
話しをすることで、外の世界に興味を持つこともできる。

最初は毎日同じ話でもいい。
だが、話を引っ張って行って、違う着眼点などを持ってもらうことも重要。

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