使える、という指標はとても難しい。
たとえば、どうにかこうにか、作業がすべてできる。
(たとえば、アプリから旅行の予約ができる等)
これは、達成度としては、「使えた」ことになるのだろう。
では、なにができたら、
「パソコン」や「インターネット」を使えるになるのだろう。
弊社には月々130名くらいの方がいらしていて
その「使える」は千差万別だ。
「使える」の目標値も、現状も
しっかり聞きださないと解らない。
さらに、提供者側の「ユーザーは使える」とも、大きく乖離している。
なにをできたら「使える」というのかは、とてもとても難しい。
それを一般論として「シニアはパソコンを使える」と言い切っちゃうのを見ると
とてもとても違和感を感じる。
先日いらしたご高齢のご婦人は
「検索くらいはできるのよ、でも、インターネットがよく解らない」と
インターネット超初心者講習にお申込みになった。
彼女は、使えるのだろうか、使えないのだろうか。
ワード、エクセルだってそうだ。
オフィス系の資格を持っているからといって、
実務ですっごい使える!という人は正直多くない。
しかし、それを測れない。
私は、資格を持っている=使えるとは全く思っていない。
ずいぶん昔、某質問サイトで「仕事に必要なパソコンスキル」について聞いたことがある。
(質問文にはかなり細かく、技的なものを含めて例文を出した)
そうしたら、多くの回答は「普通に使えればいい」であった。
(何名かは資格を取った方がいいと書かれたが・・・)
資格の受験者は、資格を取れば使えると思っている。
ここでも「使える」の差が出る。
(資格を持つことは目標を持つことにも通じるので、資格を取ることはいいことだと思います)
「普通に使える」の定義は、100人いれば100人違って、
「これができるならこれくらいできるでしょ」と
それぞれが勝手な思い込みで「使える」「できる」を思い込んでいる。
一般化できないものなのに、一般化して、空気を読もうとする。
よく言われるのが、「シニア層はインターネットくらいできるでしょ」である。
毎回、その質問者は何をもって「できる」と考え、私に質問をするのだろうかと悩む。
そもそも、その質問者は、インターネットができる状態というのはなんだと思っているのだろうかと。
ブログを作れるが、検索はできない。
とあるネットスーパーでの買い物はできるが、他のネットスーパーでは買い物ができない
インターネットで検索する技術?はあるが、検索する、という行為に慣れない
検索は日常的に使っているし、インターネットサーフィンもしているが、自分が解らないことを調べない
そんなことはよくあることだ。
なので、
「シニアはインターネットくらいしているから、うちのサイトも使えるよね」
というのは、本当にただの思い込みだと思ってほしい。
本当にお客様になりそうな方が、そのサイトをストレスなく、迷わず使えているのか、
「使える」「できる」に「一般論」はない。