シニア向けユーザビリティ、というと一番最初に聞かれるのは「フォントのサイズはいくつに設定すれば良いですか?」という質問。フォントのサイズがすべてじゃないのになぁと思いつつ、『フォントサイズは12ポイント』と公表しておりました。
これは、シニアに対し12ポイント設定のページを見せながら「読む気になりますか?」というアンケートで、大体の方が「大丈夫」「読める」との回答があったからです。
だがしかし!!!!やはり、ホンネというのはナカナカ出ないものです。
年末にアメリカに行ったのですが、そのときの様子を個人的なホームページで発表しました。弊社では「パソカレッジ通信」なるメールマガジンを生徒さん向けに発信しているのですが、メルマガの中でそのホームページの紹介をしたところ、メルマガが送られてきた方のほとんどが見られたんじゃないかというアクセス数!
ネタも多少おもしろかったものですから、色々な方から反応がありました。
しかし!一番最初に来た反応は「じっくり読むのには字が小さい!!」12ポイント、行間も少し広げたのに!
「老眼でじっくり読もうと思ったら、あの文字は小さい。もう少し大きくしてほしい!」そこで14ポイントにフォントを上げました。
すると「読みやすい」との返答をいただきました。
なるほど、「じっくり読む」には12ポイントでは小さすぎるのですね。
今まで12ポイントでも文句が出なかったのは、じっくり読まなくても大丈夫だったから。(旅行記という性質上、文字だらけです。それもA4で15ページ分くらい!読んでくださった皆様に感謝感激です)
文字を小さくしたいなら、画像をふんだんに使い文字を読まなくても操作ができることが必要、もし、万が一文字を読んでほしいなら14ポイント以上にすること。といっても、よっぽどの内容で無い限り文字は斜め読みしかされないんですけどね。
そうすると「解りやすい画像があるかないか」これが決め手となります。
旅行サイトを診断したときも、旅行に行きたくなる画像というのはとても少なく、文字がやたらと多いサイトばかりで、「これではシニアは買う気がうせるなぁ」と思っていたものでした。是非、シニア向けのサイトをお考えの方は「文字サイズを14ポイント以上にすること」「わかりやすい画像で商品を表現すること」をお願いいたします。アクティブシニア・シルバーがストレス無くウェブサイトを利用できるユーザビリティを
(2004年1月14日)