シニアがなぜインターネットを難しいと思うのか、その理由について考えましょう。
1)心の問題・・・・インターネットを「恐い」と思ってしまう。「新しい物が恐い」「何がでるかわからない」「ウィルスにかかったらどうしよう」「間違って息子にしかられたらどうしよう」「パソコンが壊れたらどうしよう」
恐いには色々な理由がありますが、パソコンを嫌いになる原因になることもあります。若い人のように、すっとパソコンの前に座るのではなく、「よし、今日はパソコンをしよう」と強い意気込みでパソコンに向かう人が多いのも、これが原因になります。
★不慣れな事による恐怖「壊れたらどうしよう」「ウィルスにかかったらどうしよう」「できないかもしれない」 ★環境による恐怖「間違った操作をしたら息子に怒られる」 ★新しい事に対する恐怖「私だけできないんじゃないか」「私が出来ないのは時代に遅れているのではないか」 ☆操作中の不安(結果)「騙されたら如何しよう」 ☆操作中の不安(見えないものに対する恐怖)「なにがでてくるか解らない」「何処をクリックすればいいのか解らない」 ☆思い込みに追い討ちをかける恐怖「できない」「恐い」を実際にやってみたら「やっぱり恐い」(思い込みの再確認) |
インターネットだけではなくパソコンを扱う事は楽しい半面ストレスでもあります。始めるまでのストレス要因としては最初の3つ(★印)、始めた後は残りの3つ(☆印)。
私たちがよく言うのは「パソコンは始めきっかけは家庭の環境、始めた後は楽しいと思うかどうかは企業の責任」ということ。(もちろん、ご本人の努力も必要ですが)
操作中の不安(何がおきるか解らない等)、未知との遭遇(高齢になれば成る程経験と結びつけて考えようとするため、未知のことへの順応力が低い)、解らないといえない(解らないことは無視して通り過ぎようとする)、シニア・シルバーの方々はインターネット中に色々なストレスを感じています。
では、どのような問題が具体的にあげられるのでしょうかまた、どのように対処すればよいのでしょうか
[インターネットが使えない原因]
1)心の問題・・この問題が実は一番原因として大きい
- 怖い・・・インターネットに対する不信感、情報漏えい、ウィルス
- 何が起きるか解らない・・・だまされるのではないか
- 解らない・・・操作が難しい、言葉が難しい、難しそうなイメージ
- 逃避・・・失敗から逃れたい、新しいことをしたくない
2)技の問題・・・インターネットに不慣れな故に起きてしまう。
- 技術が解らない・・・プルダウンメニューが解らない、検索ボックスにURLを入れてしまう、チェックボックスが複数選べることが解らない等。
- 操作がわからない・・・トップなどの空間能力がない
- 情報の探し方がわからない・・・どのように探せば良いのか解らない、広告と記事の違いが解らない
3)体の問題・・・老眼である、マウス操作が苦手である等
- 文字が見えない・・・小さな文字、画面の文字が読みにくい
- マウスの操作が苦手・・・横にマウスが動かしにくい、手がぶれてしまう
さて、その問題を克服するための対処法は?
[連載]なぜシニア層はウェブサイトを使えないのか