シニア層とリア充とIT

シニアビジネス

※リア充とは、リアル(現実世界)が充実している人をさします

弊社が運営するパソコン教室では3月、4月になると
学生さん及び新社会人さんが駆け込みで勉強しにいらっしゃいます。

「パソコン使えると思っていたのだけど、周りがもっと使えててヤバイ」
「研修で何を言っているのかよく解らなくてヤバイ」
と、エクセルの基礎などを学習していらっしゃいます。

「学生時代はどうしてましたか?」と興味本位で聞いてみると
「友達が大体やってくれた」「友達が助けてくれた」
と、ほとんどの人が回答します。

私から見たら「超リア充」。
困ったら助けてくれる友達がいます。
彼女・彼らは勉強中もスマホを離しません。
そして、しょっちゅうLINEで連絡が来ます。

「頑張って」という友達のメッセージに一生懸命返信している姿を見ると
友達の応援が最も足を引っ張っているように見えます(笑、やっかみ含む)

ちなみに、私のLINEを確認したら、ラストメッセージが3か月前でした。

超リア充は困ったら誰か助けてくれる→強くならなくても大丈夫

シニア層をターゲットにしたいと考えているご担当者様と話していると
「シニアのリア充はITに強い」と思い込んでいる傾向があるなあと思ったのです。
その人物像に非常にもやもやしてました。

しかし、上記の大学生及び新社会人さんを見ていてもやもやの原因が解りました。

「リア充こそ、ITに強くない!」(もちろん、例外はあります。)

リア充は、いつも誰かが周りにいますので、
なんだかんだいって、誰かが助けてくれます。

なので、自分で学習するより
「得意な人に頼む」ことを得意とすることが多いです。

「自分でやりなよ」と言われないのが、「リア充」なのです。

人が真剣に学習するのは、本当に困って自分でやらなくてはいけなくなった時です。
しかし、誰かが助けてくれる状態であれば
真剣さに欠けるので、どうしても「いつか覚えよう」と先送りになり
ずっと強くならないのです。

”アクティブシニア=ITに強い”ではない

シニアで超アクティブな人は、ほぼ「リア充」です。
リアルが充実しているからこそ、お友達も多く、アクティブです。
色々なことをはじめ、挑戦することに躊躇がありません。

そして、彼らは「IT」が決して得意ではありません。

彼らにとって「IT」はコミュニケーションツールでしかありません。
そのため、「それ以上」を目指すことがないのです。

メールはケータイでバリバリして、絵文字があれば十分。
周りがやりだしたらLINEにも興味を持つ。
周りがFacebookをやりだしたら、参加する。

ITは、周りとのコミュニケーションを円滑にするツールで
「機械が好き」ではないですし、詳しいこともありません。

自ら新しいサービスを使うよりも、友達が使っているから使っている場合が多いです。

だいたい、会話としてはこんな感じです。
「パソコン少しは使っているわよ!
検索?ヤフーで言葉入れるのでしょ?よく探してるわよ!1週間に1回くらい。
テレビで見たものを検索してるの。健康番組とかね。
あとは、行った場所とか、今度行くコンサートの会場とか探すわ。
Lineは使ってる。娘とやり取りするのはほとんどLINEね。
メールはほぼ毎日。携帯だけど。スマホはまだね。
まだ今の携帯も使いこなしていないしね。

それ以外はどんなものがあるかわからないからねー。初心者だし。
色々解るようになるといいのだけど、どうすればいいのかよく解らないのよね。

買い物はするけど、ちょっと難しいと怖くなっちゃって。
難しい時は全部娘に頼んじゃう!お取り寄せとか大好きだから★
本当は自分でやれたらいいんだけどね★ 頼むの面倒だしね★」

人は、助けてもらう限り「強くならない」

誰もが、すごく強くなりたくなくていい、と思います。
強くない分を、ほかの人が補って、助け合っていければいいのではないかと思っています。

助けてくれる人がいる限り、その部分はその人に頼ればいいのですし
多分、頼られている方も少しは嬉しかったりするのではないでしょうか。
(そんなことないという方もいらっしゃるでしょうが)

毎回助けてもらっていることに関しては
人は、大して強くならないように思います。

考えようとか、覚えようという気がなくなるのです。
私は方向音痴ですが、いつも、道を歩くときに何も考えていない自分に驚きます。
迷っても狭い東京、どこかには着けるはず、というよく解らない自信と
困ったら誰かに聞けばいいやという他力本願が
どうも、成長を阻害しているような気がします。

シニアマーケティングを考えるのであれば
「アクティブシニア=機械に強い」的な思い込みの枠から外れないと、
本当のシニア層は見えないのではないかと思います。

リアルをチェック!

シニアマーケットを考えるのであれば
まずはリアルを観察し、
「リア充シニア」の理想化を捨て、新しい「リア充シニア」をインストールしましょう。

弊社では現場研修も承っておりますので
「シニア層の生の姿」にご興味のある企業様は是非ご連絡ください。