ショッピングモールをシニアが見てみた(シリーズ実例)

先日、Yahoo!ショッピングが無料化するニュースが世間を騒がした。

たまたま近くにいた60歳代前半女性のIさん。
ネットでしょっちゅう購入している方だ。
Yahoo!ショッピングも2,3回使ったことがあるとのこと。
普段はamazonを利用している。

Iさんにお時間をいただき、今話題のYahoo!ショッピングを使って
アイトラッキングで視線を録画することをご了解いただいた上で
ほしいものを探していただいた。

「アンティークのランプがほしいと思っていたの」とのことである。

※実施したのは10月7日の為、Yahoo!ショッピングの画面が
多少変わってしまったことを先にご了承願いたい。

画像しか見てない

カテゴリから家具、インテリアを選択し、
その後、検索ボックスに「アンティーク」と入力したIさん。
検索候補に「アンティーク 照明」と表示されたので、そこをクリック。
シニア層は検索のサジェスト機能は大好きだ。
大好きなサジェスト機能

検索画面が現れると、画面を思い切りスクロールした。
文字も値段も全く見ていない。
見ているのは画像だけ。
もう、画像しか見えない。 という状態である。

検索中

当時は検索結果とページ送りの間に広告があったため
(現在は広告の上にページ送りがある)
多少の戸惑いは見せたものの、
以前、何度かYahoo!ショッピングを利用したことがあるということで
ページ送りをすぐに見つけることができた。

それを何度か繰り返す。
「まずはどんなものがあるのか全体的に知りたい」
「写真が小さい」
「安っぽいのはやだ」
「掘り出し物があるのよねー。こういうの見てると」
と仰りながら商品を探していたため、じっくり見るというより
完全なウィンドウショッピングである。

そして、6ページ目にしてようやく一つの商品が目に留まった。

その時の目線の動きは以下の画像の通り。
青い部分が目線の動きである。
(数字はサイトを見た順番になっている)

yahoo!ショッピングをシニアが見てみた
※クリックして拡大
(商品サイトを見てから戻ってきたので、番号が一部飛んでいるところがあり)

サムネイル写真、超重要

ほしい商品の型番が決まっているわけではない場合、
検索一覧の中から目をとめてもらうためには
とにかく、写真が重要だ。

情報を補完するためにサムネイルに文字を入れることは
ユーザーがクリックする判断材料になり、とても有効だが、
Yahoo!ショッピングや楽天のようにサムネイルのサイズが小さい場合には
写真に文字を入れると、サムネイル時点では小さすぎて読めずに
ただのノイズになってしまうことがあるから気を付けたい。

そう思うと、amazonがシニアに「買いやすい」評価される所以の一つに
デフォルトサムネイル画像の大きさもあるのかなあと思う。

文章を読まない。読もうとすらしない。

商品詳細ページの閲覧を確認してみよう。
「いいのがあったらほしいと思って、ざっと見てるの」
と、商品詳細を「眺める」姿を見ると
文章をほとんど読んでいないことが解る
Yahoo!ショッピングをシニアが見てみた
※クリックして拡大
(こちらも戻ってきているので番号が一部飛んでいます)

目線の動きを矢印にした。まずは赤矢印。
1)まず、画像をチェック。
2)次に値段をチェック。
3)タイトルをチェックし、「買い物かご」に目を移してレビューをクリック
4)レビューをしっかり読む。
戻ってからの目線は青矢印の動き。
5)レビューにサイズについて言及してあったために元のページに戻って
サイズをチェック。

6)思ったものと違ったようで、元に戻ろうとするが
途中のバナーが光っていたので目に留まるものの、
現在はアンティーク調の照明を探しているために
興味を持たずに戻るボタンへ。

「前、アンティーク調の時計を買った時もかなりたくさんチェックして、
いいの見つけるまですごい探したのよね。」

と、ほかの商品を探し始めた。
ちなみに、気に入ったものがあるとブラウザのお気に入りに入れておくらしい。

人はあんまり見ていない

サイト制作者としては、文章を
すべて読んでもらえるのではないかと思っていないだろうか。

しかし、実際は、「気に入ったものを探す段階」では
ユーザーはなーんにも読んでない。
色々細かく書いてあっても、まず気づかない。

私ごとだが、先日、洋服を裏表で着てしまった。
出勤時に、なんか変だなと、首の後ろを触ったら
タグが外に出ていた。驚いた。

恥ずかしくて、誰にも見られないようにと首を縮めるように出勤したが
出勤後に、あまりにもおかしくて「今日裏表来てるの!」とスタッフに言ったら
言われなくちゃ気づかなかったと言われた。

そう、人は、思っているより、色々なことを見ていない。
誰も私など見てない。
(目についたらとても気になると思うが、目につかない。)

このように、「見られてる」「読まれてる」期待は持たない方がいい。

だから、見られたければ、見られるようにしなくてはいけない。

ユーザーがどこに目をとめて、
どこに目を留めていないのか。
ユーザーは、サイトをどのように見ているのか。

それを知ることも、サイト改善につながっていくのだと思う。

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