シニア層と「めんどうくさい」

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加齢に伴い、体が昔のように思うとおりに動かなくなる。
そうすると、若いころには「ちょっとしためんどうくさいこと」が
「とってもめんどうくさいこと」に変わる。

老眼になり、行動ごとに眼鏡を変えなくてはいけないし
なんとなく、体は思うように動かないし、関節痛いし
声は出なくなるし、記憶が思うようにできないし・・・。

とっても面白そうなことには心が動くが
少ししか面白くなさそうであれば
「しない理由」を探し始める。

「今度気が向いた時にやればいいから」
「今は必要ないから」

その気持ちを一言でまとめると
「めんどうくさそうだから」
に集約される。

大体、「めんどうくさい」なのだ。

そして、その「めんどう」という言葉は
先送りのための魔法の杖なのだ。

Kさん、72歳女子、めんどう事情

Kさんは、とても明るい。とにかく明るい。
とても社交的で、イベントに参加いただくと、周りが盛り上がる。

姉御肌で、めんどう見もいい。
とにかく好奇心も旺盛にみえる。

しかし、実は3年前に大病をした。
それ以来「何もかもがめんどう」なのだそうだ。

新しいことをはじめるのもめんどうだし、
知り合いを作るのもめんどう。
老眼で眼鏡を取り換えるのがめんどうだから
本を読むのもめんどう。

新しいことを覚えるのもめんどう。
でも、楽しいことは好き。
「楽しいことない?」というのが口癖。
「難しいことは覚える気ないのよ、でも、楽しいことない?楽しいことがやりたいの」

・・・
知っている人と出かけるのは好きだけど、
新しい仲間を作って気を遣うのはめんどうよ。

デパートの北海道展は大好き。必ず行く。
でも、1日出ると次の日疲れちゃう。

インターネットでお買い物?
皆やってるよね、うちも娘がamazonとか言って
「海外から買ってんの?」って聞いたら「ウケル」とか言われちゃったわよ!

テレビでも聞くからさあ、何度か見てみたんだけど
色々めんどうくさそうでやめちゃった。娘に言ったらかわりに買ってくれたから。
あ、お金払ったのはもちろん私よ!

めんどうは、後回しにされる

今どきのシニアは心が若いと人は言う。
だが、体は確実に老化している。
健康に気を遣っているとはいえ、
若いときとは大きく違う。

体の老化に伴い、心も、少しずつ老化する。
老化をあらわす言葉の一つが「めんどう」なのだ。

めんどうは、「後でやろう」「いつかやろう」「誰かにやってもらおう」の
代替用語である。

だから、めんどうと思われると、シニア層の腰が重くなる。

めんどうだと思われない事が重要。

先日は、Yさん(69歳女性)が、とある商品を買おうとして
「めんどうくさい」と仰った。

選ぶのもめんどう、比較がめんどう。

確かに、そのサイトは、商品の比較も難しいし、
(同じ商品のサイズ違いが分かりづらい)
商品はたくさんあるけど、みんな同じ文面で
どれがどう違うのか解らない。

そして彼女は言う
「いいわ、また今度で。」

めんどうを極力排除しよう!

年を取ると、たくさん考えるのがめんどうくさくなる。
目の前の、楽しさを享受できればいい。
体がめんどうになってきているのだから
せめて、目の前のものは自分を喜ばせて欲しい。

これは、若者との大きな違いかもしれない。
工夫をできる人は、若いと思う。
工夫をめんどうくさいと思うと、歳を取った証拠と思う。

若く見えるからと言って、「若い人と一緒」という意味ではない。

だからこそ、シニア対応が必要なのだと思う。

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