人は、興味があることしか目に入らない

「人は見たいものしか見ない」は、カエサルの言葉である。

そう、人は興味のあることしか見ない、そして、気づかない。

シニア層は特に、色々な体験をしているがゆえに
「これには興味がある」「これには興味がない」という線引きが
若い人よりもきっぱりしている。

若者とシニア層のアンテナはどう違うの?

私は、興味・関心のことを「アンテナ」と呼んでいるのだが、
若い人は、アンテナの感度がいい。

ところが、加齢により、アンテナは、自分の好みの周波しかうけとらなくなる。

となると、
新しい商品やサービスを目にしただけでは
「どうしていいのかわからない」「どう使うのかわからない」
から
「興味を持たない」
ので
「目にも映らない」。

アイトラッキングでもわかる「興味のなさ」

ここからは余談だが、先日、アイトラッキング/ユーザーテスト見学会を行った。
出席者の一人の方に被験者になっていただいて、
参加者全員で観察していたが、
興味のない項目は本当に目に映らない。

「あの広告に気付きました?」という後からの質問に対しても
「いや、全く気付かなかった!
興味がないと本当に目に映らないんだ!」と被験者の方が驚いていらした。

サブリミナル効果のように瞬間の無意識化に目に映っているのかもしれないが
興味がない商品は視線がいかない、そして、見られない、記憶に残らない、
というこよが検証された瞬間だった。

あなたの視界に入りたい

目に映らせるために対象顧客となるシニア層が
その商品やサービスを使っているシーンを演出したり、
セリフをいれた画像にしたりする必要がある。

また、広告や画像を通じて、使い方を教えることで
未来を想像させる、自分自身が気づいていない問題点に気づかせるなど、
関心を持たせるための顧客への教育が重要だ。
(※提案じゃなくて教育)

教育方法は、ジャパネットタカタさんの番組を参考にすると良いと思う。
多くのシニア層が「ジャパネットに教えてもらっている」という表現を使う。
教えてくれる人=信頼できる人=視界に入りやすい人になる。

ワインに詳しいワイン屋さんのようなものかもしれない。
ワインを並べているだけでは興味を持てないが
ワインに生産者の顔がついていたり
特徴が書いてあり、どういう食卓にこのワインが似合うかどうかを
提案されていれば思わず見てしまう、そんな感じだ。

シニア層には**体験を前面に押し出すのが良い

と、少し、テレビ風に。

その**体験とは・・・「シニア、あるある体験!」である。

シニア層は、若い人よりもたくさんの経験をしている。

そのため、新しい物事や商品、サービスに出会うと、
今までのどの経験と同じようなものなのかをまず第一に考える。
しかし、その商品やサービスがあまりにも新しすぎて、
自分とはあまりかかわりがないと知ると、興味を全く持たなくなってしまう。

シニア層の注意を引きたいのであれば、
誰もがよくある経験と結びつけ、共感を呼ぶように商品を告知するのがよい。

ここは、綾小路きみまろの漫才を参考にすると良いと思う。

シニア層の興味を引くためには、「あるある」体験、
使った状態が容易に想像できる(あるあるっの共感)、
サービスや商品と一緒に顧客とストーリーを共有する必要がある。

世の中は、ビッグデータが人気ですが
ビッグデータへの道も、個人の体験の積み重ねなので
ビッグデータばかりではなくて、
個人の体験にアクセスし、共感して、共有することも重要だと思う。