シニア層にデジモノが受け入れられにくい3つの理由


※ここでのデジモノは、アプリ、ソフト、機械などデジタルに関するモノすべての総称とさせていただいています。

シニア層に向けてデジモノを開発したいという相談をよく受ける。

その話を聞きながら、
シニア層に受け入れられるのは難しいなあと思うこともあり
その難しい理由を自分なりに考えてみた。

使う理由が見つけにくい

チェックポイント
・子ども(30~50歳代)からの熱烈支援を受けられるか
・ITに弱い子どもも使えるか

今までもさんざん書いているが、
シニア層は、新しいものに対する拒否感が強く、一般的には新しいものをあまり好まない。

参考URL
シニア層に新しい商品やサービスを使ってもらうための4つのアプローチ例

何かを使い始めるためには、とにかく「使う理由」が必要なのだ。

特にデジモノの場合、娘・息子の影響が強く、
デジモノをシニア層に使ってほしいと思うなら、
娘・息子に伝える必要がある。

娘・息子は3~50歳代だ。
すべての人がデジモノに強いわけではない。
普段使える人に囲まれているため、
使えない人がどう操作しているか想像できない場合も多い。

使っている≠たくさん使える である。

となると、新しすぎるデジモノは、子どもたちから上がっていかないことがあり、
シニア層が使う理由が見つからないのだ。

パソコンなどは、「もう使えないと駄目だから」という方も多いが
「新しいデジモノ」は娘・息子を口説かないと使ってもらえない。

使うとワクワクするモノであるか解らないから受け入れない

チェックポイント
・本人がそのモノを使って夢が見られるか
・楽しさを自身の言葉で表現できているイメージを提供者が想像しているか

正直、多くの人が、現状で十分なのである。

実際、スマホを使っている非IT系の友人たちの画面を見せてもらっても
入れたアプリをたくさん使いこなしている人は少なく、
Facebook、カメラ、乗換、地図、食べログなど
定番アプリ以外使われていないことが多い。

もっと便利になりますよ、と言われても、
それがどう使えるのか、
便利な代わりに難しいのではないかなど
使わない理由が並べられたら、使われない。

私は、シニア層にそのモノを使いたいかどうか判断する指標として
そのモノ使ってもらってから、
「そのモノは友達にどのように紹介するか?」と聞くことがある。

それが上手く説明できないものは、
たぶん、ワクワクしていない。

使いづらいから使われない、使い続けない。

チェックポイント
・ストレスなく使えるか
・エラーからの回復がしやすいか
・ITに弱い子どもが教えやすいか
・気軽に相談できるサポート体制があるか、その質

シニア層は、新デジモノ手に取った時に、
色々使い方を子どもたちから教えてもらうことが多い。

また、使っているうちに操作が混乱したり、使いづらくなると
人に聞くことになる。

ところが、子どもが忙しそうだと、聞くタイミングを逃してしまい
結局使えなくなることが多い。

限定機能だけで、言われたことはできるが
困った時にすぐに助けてもらえないので、使うのがしんどくなる。
本当は、教室に通えばいいのだが
「いつか教えるよ」と子どもたちが言っている限りは
いつか教えられるのを待ち、そして、面倒くさくなる。

また、子どもたちも、そのモノのエキスパートではない。
特に、わけがわかっていない人に教えるのは至難の業だ。
「この間も説明したけど」と禁句を言ってしまい
シニア層のやる気をげっそりと剥いでしまうこともある。

昔から、教えにくいモノは使いつづけにくいモノだと思っている。
よほどモチベーションが高くないと、続かないからである。

私は、この3点の視点から
そのモノが受け入れられるかどうかを判断していることが多い。

シニア向けのデジモノを検討している方がいらしたら
参考にしていただけると嬉しい。