「データ放送」が築くシニアとテレビの新しい関係


画像参照:asahi.com

年末年始、皆さんはどのように過ごされましたか?

私は実家に帰省し、両親や親戚と久々に顔を合わせ、テレビを見ながらダラダラと過ごしていました。紅白、お笑い、駅伝やサッカー中継 等々。朝から晩まで、1日中テレビがついていたように思います。

ちなみにそこで感じたのは、「最近のデータ放送、結構すごいことになってるな」ということです。そして、それをやすやすと利用している両親をはじめとした50代以上の人々。

今回は、シニアにアプローチする手段のひとつとして、「データ放送」の可能性、そして今後開発されるテレビに期待することについて書いてみたいと思います。

 

投票の75%がテレビから

こちらは、先日の『紅白歌合戦』の投票結果を手段別に表したグラフです。


データ参照:第63回 NHK紅白歌合戦

多くの人は自分の携帯やスマートフォンを持っているにも関わらず、その4分の3がデジタルTVからの投票だということがわかります。最近の若い人であれば、テレビを見ながらスマホでネットを楽しむという状況に慣れているかと思いますが、それでもこの数値です。

この75%の内訳としては、以下の2パターンが考えられます。

・日常的にはネットなどに親しみのない高年代の方々によるもの
・普段はスマホを使うが、目の前にあるテレビのリモコンを手にとった若い人

どちらにしても、これだけ普及している高機能な携帯端末を凌駕するほどの、テレビの持っているポテンシャルがよく表れたデータだなと思います。

 

スポーツ中継と相性のよいデータ放送

もう一つ、事例を確認しましょう。

お正月の風物詩である『箱根駅伝』、今年は視聴率が30%に迫る勢いだったそうです。

【参考記事】
<箱根駅伝>視聴率は往路29.1%、復路27.9% 往路で昨年上回る – Yahoo!ニュース

実家の両親は、この箱根駅伝を見る際には、常にデータ放送を表示したモードで視聴していました。これが非常によくできていて、各大学の順位や通過タイムなどが一目で把握でき、少し操作をすれば選手のプロフィール等にもたどりつけます。


画像参照:第89回箱根駅伝|日本テレビ (※放送時は中継点ごとのタイムまで表示されていました)

今回の箱根駅伝は中継スマホアプリなどにも力を入れていたようですが、若い人がこうして手元のスマホやタブレットで調べるようなことを、携帯端末に慣れていない世代の人はリモコンの「dボタン」を押すだけで手に入れられていたということです。

 

また以前、シニア層の方々にインタビュー調査を行った際には、地元の野球チームの試合状況がテレビの「L字放送枠」で常に表示されているとおっしゃっていました。だから、わざわざパソコンやケータイで調べることもないんだよ、とのこと。

 

シニア層の特性を考慮した、受動型「スマートTV」はいかが?

ここで、現在のデータ放送が持っている、特にシニア層に対しての強みを確認してみましょう。

・番組の内容に連動して、タイミングよく知らせてくれる(プッシュされる)
・手元にあるリモコンの「dボタン」を押すだけでよい
・いま見ている番組の関連情報にダイレクトにアクセスできる
・受信だけなら、煩雑なネット接続作業や手続きが必要ない

インターネットに親しみのない世代にとって、現在のデータ放送は、テレビとネットの橋渡し的役割を果たしてくれるのではと個人的には期待しています。

 

そして現在、電機メーカー各社がこぞって「スマートTV」の開発に力を入れてきていますが、その多くは「オンデマンド放送」だったり、「アプリの追加」だったり、能動的に使われることを想定した機能に注目が集まっているようです。

しかし受動型のメディアに慣れたシニア世代にとっては、こうした”前のめり”で使う機能よりも、プッシュ型の仕組みを備え、放送内容と密接に紐づいたデータ放送の機能をもっともっと磨き込んであげる方が、その生活を豊かにできるのではないかと感じます。

 

「インターネット?あぁ、テレビで毎日チェックしてるよ。もうパソコンいらないよね。」なんてシニア層の方々が、これからもっと増えてくるといいですね。

 

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