「今どきのシニア層は皆インターネットできるでしょ。」

という質問をされる。

「だって、いまどきってデジタルシニアって言うじゃん?」
「さすがにいまどきシニアはリテラシ高いっしょ」

しかし、多くのシニアを観察していると、
インターネットを毎日、息を吸って吐くように、
いわば、テレビの代替品として利用している人は多くないことが実情だ。

今日は、そのことについて、少し書いてみようと思う。

ITが使えるってなんだ?

シニア層はインターネットを使いこなしているとはなんだろう。

Wikipediaの「情報リテラシ」のページによると

(1)情報ニーズを認識する能力
(2)情報を発見・獲得する能力
(3)情報及び情報探索過程を評価する能力
(4)情報管理能力
(5)情報に基づいて新たな理解を生み出す能力
(6)情報の背後にある問題を認識する能力

情報を検索することはできても、
その前に、「そこに情報がある」ということを
感じることができないシニアユーザーが多いからではないだろうか。

シニアのインターネットの利用

先日、とある企業の方から
「紙広告だとそこそこ反応があるのに、ネットだと反応が全くないんですよね。
どうしてシニア層は検索してくれないんだろう」という話が出た

検索して結果があると思っていないから、検索しない。
検索してどうにかなると思っていないから検索しない。

実は、その検索内容は、本当によくある内容なのだし
そのことを求めているシニア層も多いのだが
検索しない。

なぜシニア層は「検索」しないのか。

シニア層は「用があるときだけ」インターネットをする。
用がないときはインターネットをしない。

例えば私は、用が無くても、大体、とりあえずネットを見る。
その中から情報を探す。

だからこそ、ちょっとした疑問を抱いたときにすぐにネットにつなげる。

シニア層は、「用のある時」にインターネットをするので
疑問を抱いたとしても、すぐにインターネットにつなごうとかはしない。
「後で調べよう」となる。
この「後で」が蓄積されて、なかなか「インターネットを開けない体質」ができあがる。
そもそも、「調べること」に慣れていないので
疑問を持つことも少なくなっているのが実情でもある。

使わないと使えないのは、英語や運転と一緒。
若い人が息を吸って吐くようにインターネットを使っているのは
日常的に使っているから。

運転も、車に乗らなければ忘れてしまうように
インターネットも、日常的に使わなければ
忘れてしまうのだ。

インターネットは「できる」が、「面倒」。

インターネットを立ち上げて、
検索は「できる」が、探すことに慣れていない。

それを証明するかのように、
「すぐに欲しい情報が表示されない」
という発言が見られる。

こんな発言もある。
「その情報が正しいかもわからないから、調べるだけ時間がもったいない」のである。

だから、息を吸って吐くように、インターネットを利用しない。

ネット離れとネット寄り

定年退職をし、パソコンを開けることが日常ではなくなると、
パソコン、ネット離れが加速する。

買いたいものがある時には
苦なくネットショッピングをする一方で
用がなければパソコンを開けない。

そのため、使いづらいとすぐに買わなくなる。
「使ってはいる」けども
「努力するほどではない」のがシニアとインターネットの実情。
だから、サイトは使い易くないと買えないし
amazonで必要なものだけを購入するようになってしまう。

Facebookで本当のデジタルシニアができるかも。

私は、多くのシニア層にネットを使って欲しい。
色々なアンテナを張って
色々な楽しみを見つけてほしい。
自分自身もそういう老後を迎えたい。

そんなことを思うと、
シニア層のネット開かない体質を変えるのはFacebookかもしれない。
多くのシニア層がブログを開いて閉じてしまったのはすぐに反応(コメント)が集まらないという理由が多かった。

FBは、いいね!がつきやすいので
反応が見えて楽しい。
楽しくなると、日常的にページを開くようになる。
ページを開くようになれば、ついでに色々なページを見るようになる。

そうすれば、自然体にインターネットを利用する。

だから、FBの活用は、
本当の「デジタルシニア」ができるの希望なのではないかと思っている。

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