マミオンでは、マーケティングリサーチ・市場調査に欠かせない、
ヒアリングや観察法などの「質的調査」のサービスを主にご提供しています。

質的調査は、「なぜ」「どうやって」という部分を明らかにし、
新しいアイデアや改善のヒントを得るのに適した方法と言えます。

 

一方で、それだけでは主観的、近視眼的な判断を招いてしまう恐れがあるので、
全体を数字で把握する「量的調査」と併用することが大切です。

 

量的調査と言えば、省庁、自治体などの公的機関によって
様々な調査が毎月、毎年のように行われており、
これらの多くが無料でネット上に公開されています。

今回はその中から、特にマミオンがウォッチしている
シニアマーケティングを考える上で参考になる調査をまとめました。

もちろんシニア以外のマーケティング活動にも使えるデータばかりなので、
ぜひご自身のビジネス領域の情報を探してみてください。

 

人口・寿命

人口推計

毎月の人口統計速報と、毎年の人口推移等が発表されています。e-Statからもアクセスできますが、統計局サイトから見た方が整理されていて選びやすいと思います。

データ出所総務省統計局
更新頻度・時期月報:毎月20日頃、年報:毎年4月上旬
URL//www.stat.go.jp/data/jinsui/2.htm
関連ブログ日本の人口統計 | マミオン有限会社
活用イメージ

人口統計資料集

上記の人口推計や、出生、寿命データと合わせて、総合的に人口の増減や高齢化に関する情報が手に入ります。江戸時代のデータなどもあり興味深いです。
同じサイト内の『将来推計人口・世帯数』では、将来の人口推移予測が発表されています。

データ出所国立社会保障・人口問題研究所
更新頻度・時期毎年2-3月頃
URL//www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2012.asp?chap=0
活用イメージ

 

生活・趣味

家計調査

食料・住居・光熱通信・医療・教育というように、各家庭が項目ごとにどの程度の支出があるのかがわかります。さらに食料であれば、肉・魚・野菜・米・パンなど、詳細な項目ごとの集計もされています。

データ出所総務省統計局
更新頻度・時期月報:毎月下旬 年報:毎年2月頃
URL//www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm
関連ブログ10年間でシニア層の食費はどう変わったのか | マミオン有限会社
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家計消費状況調査

前述の家計調査が「毎日のお買い物」を主な調査項目とするのに対し、こちらは購入頻度が少ない耐久消費財、旅行などの実態を把握するのに向いています。

データ出所総務省統計局
更新頻度・時期月報:毎月中旬 年報:毎年2月頃
URL//www.stat.go.jp/data/joukyou/index.htm
関連ブログアクティブシニアと趣味~旅行編 | マミオン有限会社
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社会生活基本調査

こちらは「時間の過ごし方」や「どのような活動をしているか」についての調査で、消費行動とは違う角度から生活の様子を知ることができます。学習、スポーツ、旅行など、エンターテインメント系の情報が多くなっています。

データ出所総務省統計局
更新頻度・時期5年毎の7月上旬より順次
URL//www.stat.go.jp/data/shakai/2011/index.htm
関連ブログシニア・シルバーが実践しているスポーツ | マミオン有限会社
活用イメージ

 

IT・通信

通信利用動向調査

マミオンにとって一番利用頻度の高い調査です。パソコン、インターネット、ネットショッピング、ソーシャルサービス、モバイル端末等の利用状況について詳しいデータが手に入ります。昨年の調査では、20代のスマホ所持率は40%だそうです。

データ出所総務省
更新頻度・時期毎年5月頃
URL//www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
関連ブログいまどきのシニアはデジタルシニアなのか? | マミオン有限会社
活用イメージ

 

高齢者に特化した統計資料

高齢社会白書

刊行物をPDF化したものが手に入るので、非常に見やすく、概要をパッと把握するのに適しています。一方でソースデータは提供されていないので、自分で加工することは難しいと思います。

データ出所内閣府
更新頻度・時期毎年6月頃
URL//www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
活用イメージ

高齢社会対策に関する調査

毎年2-3個ずつ、異なるテーマで調査が行われています。健康、お金、住宅など、ライフスタイルに関するものが多いです。定量調査だけでなく、必要に応じてヒアリングなどの定性調査も実施されているようです。

データ出所内閣府
更新頻度・時期毎年7月上旬
URL//www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/kenkyu1.htm
関連ブログシニアの就業所得の割合や、税の負担感について | マミオン有限会社
活用イメージ

 

おわりに

今回は公的機関による調査のうち、ごく一部のみをピックアップしてみました。

どれも非常に興味深い、そしてかなりのコストをかけた調査なのですが、
いかんせん、お役所仕事感があって利用しづらいのが残念なところです。

自分の必要なデータにたどり着くにはどこをどうクリックしたらよいのか…
正直「ひどいサイトだなぁ」と訪問するたびに思ってしまいます。

 

またこれ以外にも、民間発表の調査はたくさん行われています。
そうした情報を効率的に手に入れるのには、こちらのサイトが役立ちます。

調査のチカラ ~ 無料アンケートデータのまとめサイト
Garbagenews.com

「量的調査」と「質的調査」、どちらかに偏るのではなく、
うまく組み合わせて効果的なマーケティング活動を行うよう心がけたいですね。

 

参考URL

統計局ホームページ
政府統計の総合窓口 e-Stat
高齢社会対策|政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府

 

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