総務省の家計調査より、シニア層と食についてもう少し突っ込んでみよう。
(前回の記事「10年間でシニア層の食費はどう変わったか」はこちらから)
2001年時点の40歳代/2011年の時点の50歳代の比較というように
10年間で家庭に起きる「食」の変化を探った。
10年間で食費はどう変わったか
今回は2001年の家計調査と2011年の家計調査を比較、
支出を世帯人数で割り、一人当たりの平均値を算出し、
食に関する一人あたりの支出から食材ごとの構成比をだし
その増減をグラフにした。
(長くなってごめんなさい)
年を取ると肉を食べないという伝説
40歳代から50歳代へ、50歳代から60歳代へ、いずれの年代も
年が高くなるにつれて肉類の消費金額は上がっている。
現在の60歳代は団塊世代を中心に
既に食は洋風化の影響を受けているため、
"年を取った=肉を食べない"
というのはあくまでも伝説なのだ。
マクドナルドの元社長藤田さんが仰っていた
「子どもの時に食べたモノを大人になっても食べ続ける」というのは実証され、
いまどきシニアの食は「洋風」なのである。
シニアとお菓子
40歳代が50歳代になるとお菓子の支出が減っている一方で、
60歳代、70歳代と年を取るにつれて、菓子類の消費が増えているのはおもしろい傾向だ。
家にいる時間が長くなり
「ちょっと小腹がすいたときにつまむもの」の需要が増えてきそうだ。
シニアの食イメージ像
以上のデータと、常日頃のヒアリングから、
シニア層の食に関する人物像を作った。
シニア層といってもひとくくりにせず、どのようなタイプの層を狙うのか?
シニアビジネスにはその点をしっかり突き詰めることが重要だ。