シニアを対象としたユーザーテストで気を付けるべきこと


マミオンでは、おかげさまで多くの企業の方々から
シニア層のユーザーテストのご依頼をいただいております。
特にこの2、3月は、担当者を増員しても精いっぱいの状況でした。

私はユーザビリティ業務に携わって数年経ちますが、
マミオンに転職してシニア層の調査を担当するようになり、
それまでの調査とは「一味違うな」と思わされたことが何度かありました。

今回は、皆さんも近い将来担当することがあるかもしれない、
シニア層を対象とした調査を行う際の
ちょっとしたコツや心構えをお伝えしたいと思います。

ドタキャン率を高めに見積もっておく

若い人を対象とした調査の場合、「時間がないから」「ダルいから」と言って
ドタキャンが発生する確率は感覚値で5-10%あるように思います。

これがシニア層の場合、理由は「すっかり忘れてた」になりがちで、
何も手を打たない場合、キャンセル確率は前述の倍くらいあるように感じます。

マミオンでは、主に教室の生徒さんをリクルーティングしているので、
自分の学習時間が終わったあとに、そのまま協力していただくことで
ドタキャンやスケジュールのズレを防げています。

時間的バッファを多めにとる

基本的に、シニアの方々は「おしゃべり好き」です。
普段会話する相手の少ない方もいらっしゃるので、
ここぞとばかりに自分の話が止まらなくなってしまう場合も…。

先日の調査では、途中からエンジンがかかってきた対象者の方、
1時間の調査予定が1時間45分まで伸びてしまい、
血圧が上がりすぎていないか心配になるほどでした。

ちなみに、そういう方に限って、
「1時間も話すことないよ~」と最初に言われたりします(笑)

また、予定時間より「早く」来て下さる方も多いです。
なので、調査見学として企業の方を社内にお呼びする時は、
30分前に会場に着いていただくようにご案内をしています。

マミオンでは、だいたい1人1時間の予定で、
後ろに最低1時間のバッファも設けてスケジュールを組んでいます。

また最初から1時間半以上の計画を立てると、
後ろに押してしまった際に2時間近い調査になってしまい、
双方ヘトヘトになってしまう恐れもあるので注意しましょう。

適切な回答が返ってこなくてもガッカリしない

インタビュー中、「○○についてどう思いますか?」と聞いても、
返ってくる答えは直前の話の続きだったりします。

健康についてのインタビューなのに、
途中から先月行った友人との旅行の話が止まらなくなったりします。

脱線トークを膨らませてしまうと帰ってこれなくなるが、
楽しそうなので止める訳にもいかないこの葛藤。

若い人を対象とした調査でもよくあることですが、
頻度と振れ幅がさらに大きくなる印象です。

予備の時間を多めに確保し、そこで再チャレンジするようにしましょう。

忘れずにメガネを持ってきてもらう

特にアイトラッキングを伴う調査のときは気をつけたいポイントです。

老眼もあり、みなさん基本的にはメガネをお使いです。
なので、常に装着しているコンタクトとは違い、
メガネを忘れてしまうとテストになりません…。

細かい文字を見るときだけしか使わない方もいるので、
「パソコンを操作してもらいますよ」と事前に伝えておかないと、
そんな必需品を持ってきてもらえない可能性があります。

またメガネをかけていても、
ブラウザの表示を150%などに拡大してネットを見ている方も多いので、
普段のパソコン利用環境を事前に探っておくのも大事です。

視線データが取れない人もいることを心得ておく

歳をとると、まぶたが重く下がってきて細目になってしまいがちです。
とくに年齢を重ねるほどそうした状態になる傾向が高く、
この場合は視線を捉えるための赤外線がうまく角膜に当てられません。

データが取れない方の割合としては、感覚値で30%くらいでしょうか。
80代になるとかなり厳しいように思います。

まとめ

以上、いくつか出てきたことをまとめると…
通常の調査より、人数はちょっと多めに見積もり、タイムテーブルに余裕を持たせ、
できれば複数回のリマインダ(持ち物含む)を送っておきましょう。

当然、調査の実査期間が長くなりがちなので
スケジュール検討時には考慮しておいた方がよいでしょう。

 

マミオンではパソコン教室運営の環境を生かして、こうした課題に対応しながら調査を進めています。お問い合わせはこちらからどうぞ。