- ユーザビリティ総合ランキング 第1位は、東急アメニックス(リフォーム)業界別第1位は、百貨店。
- ユーザーの満足度をあげるのは、色・デザイン・写真など視覚系を有効利用すること。
- 不満足を抑えるのは文字の大きさ・行間・文言の解りやすさ、検索のしやすさなど操作の問題。
- ウェブサイト閲覧時のシニア・シルバー層の特徴は、「知らない」言葉を無意識に避ける、文字より画像をクリックすることなど。
インターネットの普及が急速に進み、今やウェブサイトは自宅から企業やサービスの情報が得られる重要な窓口となっています。
ここ数年では、50代~70代のシニア・シルバー層のインターネット利用者も増え、利用者の増加とともにウェブサイトの重要性も増しています。しかし、従来、企業のウェブサイトは、主に若者が対象とした作りとなっており、シニア・シルバー層には「見づらい、使いづらい」ものとなっているのが現状です。
シニア・シルバー層が、ウェブサイトを使いづらいと感じること、使えないということの原因は、ユーザー側の問題なのか、企業側の問題なのか。マミオンでは、どちら側にも"使えない"という共通点があるという仮説のもとに、今回の調査を実施いたしました。
本調査は、6業種50社のウェブサイトを、実際にシニア・シルバー層に利用してもらい、不便に感じる部分、操作で迷った部分などをすくい上げ調査し、同時に、好感度やイメージ、表現やデザイン、操作性などを評価しています。調査員の目の前でテストを行い、シニア・シルバー層がどのような点で引っかかり、どのような点で疑問を感じているのか、実際の生の声を分析しています。
シニア・シルバー層向けウェブサイト構築のポイント(一部抜粋)
- 文字を大きくするだけがシニア向けじゃない。文字の大きさよりもみやすさを重視!
- 画像に気を使う!そのウェブを読むか読まないかは画像にかかっている!そのウェブが解りやすいかどうかも画像に・・・
- 言葉は「これでもか!」というくらい解りやすく。PDFなんて言葉は聞いた事がない。SSL128って、危ないの?プライバシーポリシーよりも「個人情報保護」のほうが解りやすい!
- ポイント画像にリンクを!シニアが「クリックできそうでできない」ポイント画像。クリックできないのは自分のせいと考え、そこから先に進めなくなっている!
総合結果
総合結果では百貨店が業界トップを獲得。百貨店業界の中でもトップは伊勢丹でした。
- タスク達成までの平均クリック数は10回!
- トップページは「玄関」と心得よ!トップページに力を入れすぎて中身がない・複雑なウェブサイトは嫌われる。
- シニア・シルバー層が「また見たい」と思わず言ってしまう要因は・・・
調査詳細
調査方法
ユーザーテスト
・実際に割り当てられたウェブサイトを1人につき5社チェック。
・1社につき3人ずつのウェブサイトチェック
・あらかじめ用意された質問項目、アンケート用紙への解答
・時間、クリック数、アンケート、質問より点数を算出
ヒューリスティック調査
・弊社独自が調査した各業界に共通して必要な項目(問合せ先など)を180にまとめ、 熟練したインターネットユーザーが操作し、チェックを行った。
調査対象者
55歳以上のインターネットユーザー(男女)
男女比率/男性20%、女性80%
平均年齢は65.4歳(男性の平均年齢は71.0歳、女性の平均年齢64歳)
有効回収数:ユーザーテスト 30人 ヒューリスティック調査 3人
調査実施期間
ユーザーテスト 9月28日~10月31日
ヒューリスティックチェック 9月20日~11月10日
調査対象Webサイト
6業種50社 投資信託会社10社、百貨店5社、リフォーム会社10社、銀行5社、 証券会社10社、旅行10社
対象企業
◆信託銀行
中央三井信託銀行、三菱信託銀行、住友信託銀行、UFJ信託銀行、みずほ信託銀行 第一勧業アセットマネジメント、日興アセットマネジメント、三井住友アセットマネジメント、興銀第一ライフ・アセットマネジメント、ニッセイアセットマネジメント
◆リフォーム
三井ホームリモデリング、トステムホームウェル、住友林業ホームテック、積水化学工業、ペイントハウス、東急アメニックス、INAX(LIFA) 、東陶機器、松下電工、三菱地所ホーム
◆オンライン証券
楽天証券、Meネット証券、オリックス証券、カブドットコム証券、マネックス証券、丸三証券、松井証券、大和証券、野村證券、日興コーディアル証券
◆旅行
近畿日本ツーリスト、東日本旅客鉄道、JTB、日本旅行、阪急交通社、楽天トラベル、ヤフートラベル、ANAセールス&ツアーズ、じゃらん(リクルート)、名鉄観光サービス
◆百貨店
高島屋、三越、伊勢丹、松坂屋、京王百貨店
◆オンラインバンク
三井住友銀行、みずほ銀行、UFJ銀行、東京三菱銀行、新生銀行