想像しやすいかどうか

多くのシニア層は、新しいことに飛びつくのにちょっとした勇気が必要だ。「それはオレに必要あるか」どうか。「私が行って楽しめるか」どうか。「失敗がないか」どうか。すべてはその人の想像にかかっている。そのサービスを受けている自分。そのサービスを楽しんでいる自分。そして、そのサービス・商品がどういうものなのか。新しい言葉で新しいことを言われても、ぴんと来ない。ぴんと来ないと、ぴんとくるまで考えることはしない。だって、すぐ横を向けばピンと来るものがある。世界の共通語である英語、といわれるより「旅に行ったときに楽しめる英語」といわれたほうがぴんと来る。ただ、「歴史のカンボジア」といわれるより「世界遺産のあるカンボジア」といわれたほうがぴんと来る。得られるものが、想像しやすいから。想像させるのは考えさせることではない。また、受けての想像力を鍛える類のものではない。昨日読み終わった本に、「広告は受け手が受けてからそれが始めて完遂する」というくだりがあり、まさしくその通りな訳であるが、そのサービスを受けて心地よい自分が簡単に想像できるなら、それはシニア向けのサービスといえると思う。それは、想像力がなくてはいけないものではない。簡単に、自分がその場にいるかのごとく思いを起こせるか、ということである。そのサービスは、想像が容易だろうか?