引き続き家計調査の食費支出に関する部分である。外食と魚介や野菜は世帯年齢の変化に伴う支出金額の変化が顕著であった。今回はそれらに関して、単身世帯と二人以上の世帯を比較してみた。

■魚介類、野菜、果物、肉類について

上のグラフは、魚介類、野菜、果物、肉類について、二人以上の世帯と単身世帯とでの支出額を比較したものである。二人以上の世帯の方は、世帯の平均人数で割ることで一人当たりの金額を求めている。

グラフのうち赤色の系列は高齢層のものである。濃い赤が二人以上の世帯について一人当たりの支出金額を示したもの、薄い赤が単身世帯で支出金額を表したものである。
同様に青色の若年層の系列については、濃い青は二人以上の世帯での一人当たりの支出金額、薄い青は単身世帯でのそれを表している。

単身世帯の高齢者と二人以上の世帯の高齢者に関しての比較を行いたいところだが、二人以上の高齢世帯の平均人員は2.42人であり、世帯の支出金額には多少若い家族の影響も混ざっている。そのため厳密な比較はできないが、それでもおおよその傾向は把握できるだろう。

単身世帯の方が支出金額が高くなる傾向にあるのは野菜・海藻と果物であった。また、生鮮魚介と生鮮肉を除く魚介類と肉類についても、単身世帯の方が高くなっていた。単身世帯で1人分だけの食事を用意するコストは高くなりがち、ということだろうか。(若年層でも似たような傾向である)

■外食について

外食に関しても同様の比較を行った。こちらでは、単身世帯の方がどの項目でも1人当たりの支出額が高くなっていた。若年層では、単身世帯が二人以上の世帯の最大で10倍近い出費を行っているのに対して、高齢世帯ではその差は大きく縮まって、どれも支出額は2倍前後に収まっていた。

■データ出典
総務省統計局 家計調査
家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表

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