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自動車に関する支出
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下のグラフは世帯主の年齢が65歳以上の家庭について、1か月あたりの自動車関連の支出額の推移を示したものである。

新車購入は2007年、2008年に2000円程度落ちているがそれ以降回復傾向にある。その他の項目はは横ばい~微増に留まっている。

また次のグラフは2010年の、世帯主の年齢階級ごとの比較である。

30代では新車と中古車への支出額がほぼ同じである。単価は中古車の方が安いため、新車よりも中古車が多く買われているということが分かる。
シニア世代は、やはり他の世代に比べると自動車関連の支出は低い。退職した、あるいは子どもも自立したため自動車は必要ない、高齢となり運転に自信がなくなるなどの理由だろう。

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医療に関する支出
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下のグラフは世帯主の年齢が65歳以上の家庭について、1か月あたりの医療関連の支出額の推移を示したものである。

歯科以外の診療代が月に6000円前後と高い。どの項目もここ数年は横ばい~減少傾向にある。

また次のグラフは2010年の、世帯主の年齢階級ごとの比較である。

歯科以外の診療代が65~69歳のところでピークを迎えている。歯科以外の診療代は、2段階に分けて支出が増加する。1段目は子供ができ、家庭として習熟していく過程(世帯主が30代後半になるまで)。2段目は50代後半から60代後半にかけて、世帯主が高齢になる過程でである。
歯科診療代は一段目で月2000円止まりとなっている。

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まとめ
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今回は自動車・医療費に関して調査した。シニア世帯はやはり自動車関連の支出は低かった。その一方で医療費は高く、ここ数年で各世帯での医療費にあまり大きな変化は見られないものの、シニア世帯数自体が増加しているため今後も国としての社会保障費は多くなる。シニアの健康を促進し、世帯あたりの医療費を軽減していくことが国全体としての歳出削減に貢献するだろう。

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データ出典
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総務省「家計消費状況調査」
※家計消費状況調査は、世帯を対象として購入頻度が少ない高額商品・サービスの消費やICT関連消費の実態を毎月調査

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