家具等に関する支出
■65歳以上の世帯の支出
シニア世帯のふとんへの支出が年ごとに大きく減っている(2010年は2004年と比べて27%減少した)。それ以外の項目では年ごとに増減の変動がみられ、多くが横ばい~減少傾向にある。
■年齢階級別の比較
シニア世帯は他よりもふとんやベッドといった寝具への支出がい。しかしながら、ふとんへの支出はひとつ前のグラフで見たように、減少傾向にある。
衣服等に関する支出
■65歳以上の世帯の支出
服全体に関して支出がコンスタントに減少してきた。婦人服は2010年は2004年と比べて32%減少した。背広は33%減、和服は46%の減少である。
■年齢階級別の比較
世帯主が50~54歳の世帯は、家庭として成熟したころであり、最も支出額が高くなっている。(世帯ごとの比較であるため、このグラフからは「50代女性のほうが20代後半の女性よりも服にお金をかけている」とはまだ言えない。)
世帯主が50~54歳以上の世帯では、背広や和服、腕時計といった男性に関連する支出は大きく減少していくが、婦人服・アクセサリーといった女性に関連する支出は60歳代の世帯でもそれほど落ち込まずキープされている。
住宅等に関する支出
■65歳以上の世帯の支出
2006年には内装の修繕が多かった。家賃は上昇気味だが、それ以外は減少傾向、特に外装関係の減少額が大きい。
内装のみに関して、2002年から2010年まで、世帯主の年齢階級ごとに表したものが次のグラフである。どの世帯もリフォームブームの2002年頃には支出が高かったが、その額は次第に下がり、しかし2005,2006年頃にもう一度小さな山が来ている様子が見られる。
■年齢階級別の比較
世帯主の年齢が上がるにつれて家賃が減り、代わりに内装や外装にかける費用が増している。
まとめ・注意点
シニア世帯の家具、衣類、住宅への支出は減少の傾向が強かった。しかしながら、衣類に関しては注意を必要とする。本データは普段着への支出に関するものではないため、このデータだけから衣類に関する消費意欲が減退しているとは言い切れない。
データ出典
総務省「家計消費状況調査」
※世帯を対象として購入頻度が少ない高額商品・サービスの消費やICT関連消費の実態を毎月調査