学びには、世界をやわらかくする力があります。
学ぶことで、視点が広がり、世界が広がり、思い込みの「普通」や「あたりまえ」から解放され、お互いを認め合うやわらかい社会をつくることができると信じています。

私たちは、学習の主人公である学び手を全力で支援します。
学び手にとっての学びやすさを考え、整え、安心して楽しく学習していただけるよう、学習者の黒子として、事業に取り組みます。


現在、社会にはさまざまな学びの形が提供されています。
学びの大切さは周知されており、学びが社会を強くすることはいうまでもありません。

しかし、一歩進んで、「良い学び」については議論の余地があります。
2003年に教室運営を開始して以来、試行錯誤の連続でした。

今でも正解は見つかりません。

悩んだ挙句、熊本大学大学院び教授システム学でインストラクショナルデザインを履修しました。
学びの基本形を学習することができましたが
善い学びは一つの形ではないということも改めて認識しました。

弊社では2017年からはeラーニングでも学びを提供するようになり(いわゆるedTechの端っこ)
どこでもだれでも学べる環境を用意しましたが、善い学びは環境だけではありません。
環境、受講者、コンテンツ(指導者含む)が揃ってはじめて良い学びの一丁目一番地といえます。

要望に応えることがすべて「善いこと」ではないこともわかっています。
顧客の真のニーズは、顧客自身が気づいていないことであったりもします。
楽しいことは必要ですが、楽しいだけでは、学びが血肉になっていないこともあります。

学びの機会を提供しても、強制されていると感じている人は前向きにならないでしょう。
そこをどう学びに対して前向きに関わらせる、自分ごとと感じてもらうかも考えなくてはいけない問題です。

人気のあるプレゼンテーションまたは講義が、学び手の実践に結びつかないのであれば、それは良い学びではないということも、指導側は気に留めなくてはいけません。
また、適性検査などは、受検を課す企業側のニーズ(できる人を採用したい)にも想いを寄せる必要があります。
替え玉なども横行していますが、それは「良い」とは真逆です。
私たちは、替え玉をしないことはもちろん、適性検査通過のためのテクニックを教えるのではなく、受講が真の学びに繋がり、通過の先を見据え、企業で活躍できる人材を送り込む気持ちで、サービスを提供しています。

学びを求めている人が気づかないようなお困りごとや課題、楽しみを発見し
解決に導くことをモットーとし、
今後も良い学びを地道に、ゆるやかに、やわらかく追求し、
時代に応じて少しずつ変化をしながら
よい学びをご提供してまいります。

どうぞご指導・ご支援のほどよろしくお願いいたします。


以下、コラム風?の思い出話です

創業当時の話

アクティブシニア市場が注目されはじめた2003年、当社はシニア向けのパソコン教室として開業いたしました。

月に延べ1200名程度のシニア層と接する中で「人が思う『普通』がそれぞれ異なりすぎて、もはや、なにが普通か分からない」「人は自分の考える普通で人を判断する」ということを発見。
さらに、ニュースなどで取り上げられる「代表的アクティブシニア」は、市井の人とは違い、取り上げられやすい傾向を持つのでニュースになっていることに気づきました。個人でバラバラな「普通」と、声の大きい人が代表する「普通」でアクティブシニア市場は魅力的だけどわかりづらいという印象を持たれていました。

そこで、アクティブシニアとひとくくりにするのではなく、お困りごとのクラスタで考えると受け入れられやすい、という知見を活かし、シニアマーケットのコンサルティングやシニア層をターゲットとしたリサーチ事業を開始しました。
また、シニア層向けのパソコン教室における指導を通じて、加齢による操作ミスのパターンを発見し、シニア層のためのウェブユーザビリティ改善サービスも提供していました。

さらに、学びを楽しんでいただくために教室の月謝の金額を抑えたことにより、少ないスタッフ数でなるべく多くの受講者を見る必要がありました。
そこでオリジナルのパソコンテキストを開発しました。
質問が多いと少人数で指導することができないため、操作で引っかかりやすいポイントを丁寧に解説し、さらに練習問題を入れ、確実に理解し、実践できるようなテキストの構成にしたところ、「わかりやすいテキスト」と高評価をいただきました。それがテキストの販売に繋がっていきます。

今では教材の提供やOEM、eラーニングの提供なども行い、当社外でも多くの企業・学校・教室でコンテンツをご利用いただいています。

シニア層向け事業を終了した理由

2018年、創業より続けていたシニア層向け事業を終了しました。
2011年に大人のための数学教室を始めてから、自分たちが解決すべき、解決に貢献できる社会課題はシニア層よりも働く世代が抱えていることを認識したためです。

私たちの得意としていることは、その人の状況に合わせて柔軟に対応できることです。
その強みはシニア層を対象にも活かせますが、より、働き世代に必要とされていると考えました。
そこで、事業リソースを働き世代に集中させるため、シニア層向け事業を終了いたしました。

良い学びを追求しています

良い学びとはなんでしょうか。
わかりやすい話をすることでしょうか。
やさしく教えるということでしょうか

教えるだけの学習は、エンターテインメントであって、学習ではありません。
聞くこと、読むことなどインプットだけでは学習とはいえません。
学習者ができるようになって、手を動かせて、はじめて学習したといえます。

現在では良い学び支援のテンプレートとして以下の5つの項目を順守し、学習の提供、教材の開発を進めています。

  • ゴールが設定されている(上書きされたとしても、学習を始める時点でゴールを明確にする)
  • 正しい入り口を設定する(レベルを客観的に判断できるようにする)
  • 学習をスモールステップにする(ちょこちょこ理解度を確認する)
  • 学習内容をモジュール化する(機能を組み合わせて最適化)
  • ゴール達成のために適切なコースを設計する

悩み

  • わかりやすいというは、できた気にさせているだけなのではないか、今指導している内容は、本当にその人のためになっているのか。
  • 親切に教えてくださいの「親切」とはなにか。横について説明し続けることはその人のためになっているのか。やってあげれば親切といわれるだろうが、その親切はまがいものではないか。やらないで不親切と言われるのもつらい。
  • 必要なのは、指導者が横にいなくても自分でできるようになることなのではないか。
  • 学習者の「わかった」は、本当なのか。その気になっているだけではないか。

指導をしていると、1年に1度以上は答えの出ない悩みに苦しめられます。学びとは難しいものです。

学習事業について思うこと

自分自身の学習特性として、理解が遅く、理解すると応用が利きやすいという点があります。
そのため、理解と学習スピードにむらがあり、集合形式の塾は非常につらかった思い出があります。

中学生の時に2次関数が全く理解できず、先生も「なんでこんなことがわからないのか」と仰られ、なぜ自分はこんなに理解できないのかと悩んでいました。ところがある日、突然解けるようになりました。そして、即、応用問題までスッキリと解けるようになりました。今までなぜわからなかったのかわからないほどに、わかったのです。

学習とは、そういうものだと思います。理解の個人差はとても大きいです。
だからこそ、同じペースで学び、わかりすぎていたら足踏み、わからなければその場を乗り切るテクニックで乗り越える、できたふりをするという方略では落ちこぼれも浮きこぼれも発生しやすくなります。

集合授業で分からなかったら終わり、という教育は終わっていいと思います。
理解をしていないのに、わかっていることを前提進める方法は誰も幸せになりません。

記憶しただけで分かった気にさせる教育も終わっていいと思います。
覚えてわかった気になっても応用が利かないのはもったいないです。それであればわからない方がましです。こういう時にはこう使う、というパターン認識だけで進める時代は少しずつ終えていきたい。

わかりすぎる人が飽きた時間を過ごすのももったいないです。
その人の特性にあった学習を守りたい。

だからこそ当社では、個別、マイペースの学習を大切にしています。

自分自身も学び続けます

学習支援をするようになり、「わからないもどかしさ」を共有するためにも、常に何かを学ぶように心がけています。
成長に必要なのは、適切なストレス…とわかっていても、課題に追われると「なんでこんなことをはじめてしまったのか」と思うことも。
自分が学習をしているからこそ、学習者の気持ちを意識して開発を進めています。
最近、学習の天敵は加齢、特に老眼だなあとしみじみと感じています。

共感と理解

「共感はできなくても、存在を理解する」

9000人以上の方と接し、世の中にはいろいろな方がいることを知りました。
それぞれの考え方があり、もちろん、自分と違う考え方の人もいます。

その時に、どちらが正しい、間違っているという2択の判断をせず、
その考え方に共感はできないが、考え方の存在を認める という考え方をしています。

マミオンのこれから

今後の当社の方向などについて記します。
お客様が、当社のことを知らなくても生きていけたが、知ってしまったら、ない時代には戻れないという存在になりたいです。

基本をおろそかにしない

基本部分を丁寧に分解し、疎かにならないようにします。現場にいないとコンテンツレベルを自分とその周りに合わせがちになりますので、学習者中心に学習しやすい設計を心がけます。

学びの土壌は基礎から。
よい作物が育つように、土壌づくりを意識したサービスを開発します。

お困りごとの解決

教えていると、「わからないことがわかったら、良い質問を作ることができ、良い答えが返ってくる」ということを思い知らされます。

一方、多くの方はわからないことがわからない状態です。
ご自身が困っていることを言語化できていません。

私たちはその言語化できないお困りごとをユーザーの観察を通じて発見し、解決方法を提案していきます。
それは教材だったり、コースだったり、学習環境だったり、教育とは少し違う分野かもしれませんが
現場にいるからこそ見つけられる小さなお困りごとを解決に導きたいと思っています。

わからないというストレスから解放

お困りごとの一つに「わからないといえない」があります。
特に数学、数字の分野では、「わからないことが恥ずかしい」「わからないことがわからない」がよく発生しています。
「私は数学が苦手なので」と逃げることもできますが、逃げることもストレスになるだろうと思っています。
当社は「わからないことをわからないといえる」皆様の癒しの場であり、ストレス解消の場になれるよう善処します。

学ぶ機会の提案

学ぶことをもっと気軽にできるような場になります。
パソコンも数学も習うことは特別ではなく、学習も肩ひじ張ってやることではなく、楽しんでできる場所としてサービスを提供したいと考えています。
特に数学を習うことが、すぐに何の役に立つか分からないけれども完全な趣味として認識していただけるように努めます。
会社帰りの趣味として英会話やヨガ、ジム、そこに「数学」が付け加えられれば面白いなと思っています。

学習支援業の方の支援

学習支援業の方の支援を通じて、コンテンツ等をご利用いただくことに力を入れます。

Moodleへの恩返し

当社のeラーニングは世界的に利用されているオープンソースのラーニングマネジメントシステム(LMS)にMoodleを利用しています。このシステムのおかげでさまざまな実験ができ、大学にもシステムを納入できるようになりました。
Moodleに恩返しできるようMoodleの役に立ちたいと思っています。(MoodleTokyoCafeにもほぼ毎回出入りしています)


森万見子

もりまみこ

代表

1977年山口県生まれ
公立小→光塩女子学院初等科に編入→学芸大学付属竹早中学校→豊島岡女子学園高等学校中退→編入失敗→大検(現在の高卒認定)→横浜市立大学商学部卒。
無駄に受験経験が多いです。

モットーは「明るく軽く元気よく」「楽しいは正義」「楽するために頑張る」
アジアゾウが大好きです。
2022年豊橋のんほいパーク バヴァーニの名誉象主
推しは市原ぞうの国のりり香

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