アイトラッキング調査サービスの料金一覧表を作ってみた

マミオンでも、ウェブサイトのユーザビリティ改善分析に大活躍してくれている「アイトラッキング調査」。

またウェブサイトだけではなく、店頭ディスプレイや街頭広告の評価など、屋外/オフライン媒体におけるマーケティング用途においても、アイトラッキングの技術はよく使われています。

今回は、こうした各種アイトラッキング調査サービスで使われている機材の紹介と、それらを用いたサービスを提供している会社の料金一覧表を作ってみました。調査の特性上、多くの会社は料金を非公開にしていますが、商品やサービス改善の検討にぜひご活用ください。

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※取得した情報は2013年10月時点のものです

 

ウェブサイト/オンライン媒体のアイトラッキング調査

標準的な利用機材について

ウェブサイト等の分析には「モニタ一体型」のアイトラッカー(アイカメラ)が使われます。

この分野で全政界の5割のシェアを占めるのが、スウェーデンのトビー・テクノロジー社です。マミオンも、2009年にこちらのメーカーから「Tobii T60」を購入しています。


画像参照:クレアクト・インターナショナル

通常Tobiiのシステムは、数百万円するアイトラッカー本体のハードウェアと、100万円強のデータ分析管理ソフト「Tobii Studio」のセットで販売されています。この「Tobii Studio」は、他社の分析ソフトと比べて比較的簡単に扱える点が魅力で、ウェブサイトや静止画像のヒートマップなども生成することができます。

 

ちなみに2013年初頭には、アイトラッカー本体価格が99万円というリーズナブル(?)な価格の「Tobii X2」が新しく発売されました。


画像参照:GIZMODO

この「X2」はコンパクトで持ち運びしやすいバー型の形状になっており、既存のデスクトップPCやノートPCにUSB経由で接続し、モニタの下部に簡単に設置することができます。またうまく使えば、組み込み機器のパネルの評価や、タブレット/スマートフォン等の分析も可能です。

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視線の動きを可視化する「アイトラッカーX2」 –小型&99万円で登場 – CNET Japan

 

アイトラッキング調査サービス提供社一覧

ウェブサイトを対象としたアイトラッキング調査は、通常、ユーザーテスト(ユーザビリティテスト)と合わせて提供される場合がほとんどです。

料金は、ユーザーテストのボリュームやアウトプットによって大きく左右されます。サービスを提供しているのは、ウェブコンサルティング会社、ウェブデザイン会社、リサーチ会社などが多いです。もちろん、マミオンもその一つに当たります。

社名料金例備考
ビー・オー・スタジオ1名5万円レポート無
MOTION PORTFOLIO3名3万円~キャンペーン期間中9800円(レポート別)
Tobii X2を導入している模様
シスコム3名15万円~1名3万円~のライトプランもあり
ゴメスコンサルティング3名35万円~1タスク(15分)5万円換算
インターメント4名60万円~
アウラマーケティングラボ60-75万円インタビュー調査+アイトラッカーレンタル料
DNPメディアクリエイト95万円~脳波分析にも対応
WIPジャパン190万円~海外調査に強み
ビービット600万円~
Tobii
NTTデータ
イード
ミツエーリンクス
アイリサーチ
アイレップ
キノトロープ
IA lab
マミオン
3名25万円~シニア、ネット初心者調査に強み
1名3万円~のライトプランもあり

 

アイトラッキング機材レンタル対応社一覧

「テストや分析は自分たちで行える」「費用をできるだけ抑えたい」という場合には、アイトラッキング機材のみレンタルできるサービスもあります。こちらもマミオンで対応しています。

ただアイトラッキング機材の扱い時には、ある程度の知識と経験が必要とされます。もし経験者がいなければ、オペレーションまで委託してしまう方が結果的によいデータが得られるでしょう。

社名料金例備考
アイトレース・ミーティング2時間15万円オペレータ派遣あり
会場は別途用意する必要あり
ミツエーリンクス8時間22万円1時間1.5万円+基本料10万円
スタジオ利用料含む
マミオン
4時間10万円~見学室利用可
利用方法レクチャー含む

 

屋外/オフライン媒体のアイトラッキング調査

標準的な利用機材について

屋外/オフライン媒体のアイトラッキング調査では、帽子型やメガネ型のアイトラッカー(アイカメラ)が使われます。

数年前までは帽子型が主流で、代表的な機種がナックイメージテクノロジー社の「アイマークレコーダー EMR-8」です。車メーカーや事務機器メーカー、大学の研究室などでよく見かけるタイプです。


画像参照:慶應義塾大学SFC研究所

ナック社では、この後継機として2008年に「EMR-9」を発売しています。こちらはメガネ型なので、これまでよりも自然な状態での調査が可能になりました。


画像参照:cnet.com

またトビー社でも、2010年にメガネ型の「Tobiiグラス アイトラッカー」を発売し、当初の価格はハードウエアが370万円,ソフトウエアが150万円となっています。


画像参照:トビー・テクノロジー

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アイトラッキング調査サービス提供社一覧

料金は、調査の内容によって大きく異なるため、詳細に公開していない会社がほとんどです。サービスを提供しているのは、マーケティングリサーチ会社、印刷会社などが中心になっています。

社名料金例備考
消費者行動研究所50万円~インタビュー調査に左記料金を付加
凸版印刷
共同印刷
GMOリサーチ
クロス・マーケティング
マーケッティング・サービス
日本インフォメーション

 

定性調査だからこそ、会社のバックグラウンドを考慮すべき

私自身は、10数年前に大学の研究室で初めてナック社の据置型アイトラッカーを扱いました。当時はハードウェア、ソフトウェアともに今の数倍の価格で、またデータの分析も難しいものでした。

しかし簡便に扱える分析ソフト「Tobii Studio」の登場や、前述した安価なアイトラッカー「Tobii X2」の発売により、今後ますますアイトラッキングの技術が広く活用されるようになるはずです。

 

ただし視線を記録しただけでは、商品やサービスの改善に何も繋がりません。アイトラッキング調査は自由度が高く、主に定性的なデータを分析対象とするため、ユーザビリティ、マーケティング、心理学等にどれだけ精通した会社か、どういった背景を持ちどういった分野が得意なのかを見極める必要があります。

 

マミオンは、新しい商品やITなどの利用に困っている人たちと「毎日」接していますので、そこから得られた知見をアイトラッキング調査に活用しています。商品やサービス改善でお困りの場合は、ぜひご相談ください。

 

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