タスクとは?

タスクとは、ユーザーテストを実施するときに、
被験者にお願いするテスト内容のことです。
このタスクの良し悪しによって、調査結果が大きく左右されることがあります。

「このサイトを使ってください」といったおおざっぱなタスクでは、
被験者が何をすべきかはっきりしません。
なんとなくサイトを見て、「普通ですね~、いいんじゃないんですか?」といった
改善に役立たないような感想しか得られないかもしれません。

せっかくお金と時間をかけて行うテストなので、
有意義な結果を得るために、どんなタスクが適切なのか考えていきましょう。

 

まず、誰にサイトを使って欲しいのかを確認する

ユーザーテストに協力してもらう人(被験者)は、
できるだけサイトの利用者に近い人にする必要があります。

例えば、基礎化粧品を販売しているサイトのユーザーテストを
美容に興味のない50代の男性に頼んでも、当然よい結果は得られません。

商材に適度に興味を持てる人、
サイトの存在を知れば利用意欲を持ってくれそうな人にお願いすることで、
テストの精度があがります。

 

また、サイトに初めて来た人と常連さんでは、見方も大きく違います。
どちらを想定してユーザーテストをしたいのか考えましょう。

初めての人であれば、検索エンジンや広告から直接商品ページに来るのかもしれません。
常連さんであれば、ブラウザのブックマークや、メールマガジンのリンクでしょうか。

こうした違いによって、ユーザーテストのスタート位置も変わってきます。

 

ユーザーの年齢・性別・職業・普段の生活などをできるだけ具体的にイメージし、
いくつかの利用者のタイプ(『ペルソナ』ともいう)を考えておくと、
後のタスクを考える際に役立ちます。

 

ユーザーテストの目的と仮説を明確にする

漫然とテストを行うのはあまりよくありません。
まず、テストの目的をはっきりさせましょう。

・ サイトのリニューアルに向けて現状の問題点を洗い出したい
・ 使いにくいと想定される箇所について部分的に確認したい
・ 操作が特徴的な部分(数量変更や同梱方法など)について使い勝手を知りたい
・ 検索エンジンからサイトに入った人の導線を知りたい 等々。

また、アクセス解析などからあらかじめサイトの問題がわかっていれば、
(コンバージョン率が低い、離脱率の高いページがある等)
それに合わせたテスト設計をすることもできます。

 

次に、ユーザーがどこでどんな動きをするのかについて
あらかじめ予想しておくことはとても有効です。

そういった「仮説」を立てておけば、テスト結果とどう違うか比較することができ、
なぜ違ったかを考えることでさらに有意義なテストになります。

タスクを考えよう

これまでのステップで、しっかりとテストの被験者と目的が決まっていれば
タスクを考えるのはそんなに難しいことではありません。

布絵本販売の「ロンパーズ」さんの場合

主要なユーザーの像 知り合いに子どもが生まれた20代後半~30代後半の女性(男性も?)
リピーターも多い
商品の特徴 布絵本。幼児向け知育玩具。
文部科学省が教科書と認定しているため、知育玩具として意識されている。
知育玩具として、抑えておけばはずれがない
被験者 20代後半~30代後半の女性
できれば最近まわりに結婚出産した友人などがいる
商材(布絵本)を知っているか知らないかを事前に確認
検索エンジンから「布絵本」と検索し、ランディングした場合を想定
目的 新規追加ページのレイアウトが適切かどうか知りたい
・ 商品に関する情報収集
・ 購入までのフロー
この2つがスムースに行えるか?

こうした背景から、今回は【ページの表示 → 商品の情報収集 → 購入】という
簡単なタスクを行ってもらうことにしましょう。

実際に設計したタスクの一部は、以下のような感じになりました。

あなたは、最近子どもを出産した大学の友人にプレゼントを送るため、
赤ちゃん用のおもちゃを探しています。

そうしたとき会社の同僚から、「布絵本がいいよ」とすすめられましたが、
あなたはそれがどんなものかよくわかっていません。

家に帰り、「布絵本」で検索したところ、今からお見せするページにつきました。

そこで「布絵本」がどんなものかを確認したうえで、
お店の商品から好みのものを選んで購入するところまでやってみてください。

ただ「サイトを使ってください」とお願いするのではなく、
ここまでシチュエーションとやるべきことを設定することで、
テストの精度がグンと上がってきます。

 

上記のようなタスクは、もちろんご自身で考えていただくことも可能ですが、
かなりノウハウや経験が必要な部分でもありますので、
「ユーザーテスト設計のプロ」である私たちにご相談いただけると効率的かと思います。