マミオンの根っこ

今までに、いくつか人生を変える出会いがありました。
代表の森が学生時代にインドでバックパッカーをしていた時に、
フィンランド人の老夫婦に出会いました。

ご主人様が72歳、奥様が70歳になるその夫婦は、
出会って50年、結婚して48年、そしてインドに「ヒッピー」の旅に出ました。
(「だって、娘が旅に 出ていて私たちを心配させるんだもの。
私たちだって、心配させてみたいわよね」とおっしゃっていました)

 

二日間、彼らのお付のようにくっついて、
話を聞き、自分がこういう老夫婦になりたい!と決意。

こんな夫婦が増えたら、世の中はきっと面白くてたまらないだろう、
そのためには、それをできる世の中を創ってみよう!
そういう高齢者が増える世の中を創ろう、それがマミオンの核の部分です。

 

同じくインドでバックパッカーをしているときに、
現地で知り合いになった人の家に泊まっていました。

その生活の中で、世の中は布のようなもので、
横糸(つながり)と経糸(一人の人生)偶然の出会いで、
自分の人生とインドでの生活が絡んだ偶然について、不思議に思っていました。

その中で、慣習も、考え方も、見えるものも全く違う人々と一緒に生活し、
何が正しいかとか、これが正しいとかはなく、一人の旅人として、
人生とか、世界の旅をしていこう、とも思いました。

 

正しいことより、楽しいこと。
捉われずに、楽しく、身軽に生きていきたい。

インドの経験は、自分の中で大きく何かを変えたのかもしれません。

マミオンの根っこはこの段階でできました。
憧れる大人を増やしたい、大人の可能性をもっと広げたい。

会社を創るなら、そういう会社にしたい。

そして、ネット業界に就職

森は縁あってネット業界に就職する事になりました。

レコメンデーションエンジンというシステムを営業しながら、
ECの成長に刺激的な日々を過ごしました。

ECサイトでどう売り上げを伸ばすか。
お客様も、提供者もトライアンドエラーを繰り返す、その熱気は今でも忘れられません。

父の会社でパソカレッジを設立

色々あり、父の会社の仕事を手伝う事になりました。

やるならば、新しくて、興奮できる事を!と思い立ち、
従来の資格・仕事系のパソコン教室から
シニア向け・初心者向けのパソコン教室を作ることを思い立ちました。

 

実は、マミオンにはもう一人の人物も欠かせません。
それは、祖母です。

私の祖母はとても愉快な人で、
80を過ぎても海外に一人でひょっこり行くような
勇気があるというよりも「怖い」という2文字が抜けているような人でした。

新しいものが好きで、好奇心が強くて、
常識という言葉とはかけ離れている、大好きな祖母でした。

祖母は山口弁の上に、耳が遠かったために
電話で会話することはとても難しいことでした。

しかし、彼女は筆まめで、毎日手紙を書くのが趣味でした。

ところが、高齢になるにつれて
手が震えて手紙を書くのがしんどくなったという話を聞きました。

パソコンだったら、メールだったら毎日思う存分、
誰かに宛てて発信できるのだろうと思いました。

 

そういう、祖母のような人のためのパソコン教室を創りたい。

90を過ぎた祖母が通える教室、
祖母が喜んでパソコンに向かいたくなるような、そんなパソコン教室を開こう!
そう決心し、2002年、目白にパソコン教室を開きました。

そして、多くの中高年、高齢者にパソカレッジにお通いいただき、
行列のできるパソコン教室となりました。

「共育」という言葉との出会い

全く「教育」に興味が無かったのですが、パソカレッジを始めてから、
人が楽しそうに学ぶ姿、解った時の背中からにじみ出るキラキラ感に、
言葉に出来ないほどの感動を受けました。

「インドで出会ったあの老夫婦に会った時並みの感動!」

学ぶ事が楽しい、出来る事が増えた、今まで知らなかった事が解る様になった、
その教育の素晴らしさを知った時に、
某R社に努めている友人に「共育」という言葉をいただきました。

 

高齢の方が育つ。それを見て、若者が感動して育つ。

何かを見て美しいと言う気持ちを、誰かに伝える。

誰かが感動する。共に感動する。 新しい事を知る。

誰かと喜びを分かち合う。共に喜ぶ。

上から目線の「教え、育てる」ではなく、「共に育つ」という言葉にこそ、
「私が目指すパソコン教室」を見出しました。

高齢者だからできないとか、やっても意味がないとか、
そういうネガティブな気持ちが大嫌いになりました。

人生で今が一番若い、やりたくなった時にやる!

 

当時83歳のYさんも私に影響を与えてくださいました。

御主人が亡くなって泣いてばかりの毎日が、
パソコン教室に来て、いろいろできるようになって、
そして一人でレストランに入ることもなかったのに、それができるようになった。
デジカメを使い始めたことで、色々な所に行くのが楽しくなった。

72歳だったHさんは、病気になり左半身が動きませんでした。
が、パソコン教室に通い始めて、日常をブログを綴るようになり、出来ることが増え、
それまでは左半身が動かないのを人に見られるのが嫌だったため、
旅行なども行かなかったのが、ブログのネタとして旅行に行くようになり…

 

パソコン教室は、高齢者の可能性を創るんだ、という
とてつもないわくわく感が私を包みました。

大人の可能性は、いえ、人間の可能性は、本当に無限。
学びを通じて人生をもっとワクワクなものにできる。

パソコン教室内での出会いもありました。
そういう場所を提供しているわくわく感から、
フランチャイズをしてこのようなワクワクな場所を広げていこう、と思ったのが2003年です。

そして2003年5月20日、独立いたしました。

使いやすさについて考える

「学ぶ楽しさ」をパソコン教室で伝える一方で、
パソコンの楽しさの神髄とも思っていたインターネットは
「なにか楽しさが解らない」と言われる事が多くなりました。

インターネットには正解が無いので、「解く楽しみ」が薄いからだったのでしょうか。

しかし、操作をしている方をずっと観察していると皆さん一様に同じ所に引っ掛かる。
引っかかると「私が悪いのかしら」「怖くて操作ができない」と一様に仰る姿が印象的でした。

 

インターネット業界に所属していた人間として、
皆さんにもっとITを楽しんでいただきたい。

これから高齢化社会を迎えるにあたって、
ネットショップはもっと重要になるだろうと思うのに
買いたい人が変えないという状態があってほしくない。

買う人側の努力も必要です。

が、「楽しくない」「疲れる」を作り出すのは、提供者側の問題であると言う事に気づき、
シニア層の為のウェブユーザビリティを提唱する事業部を立ち上げました。

また、もっと「一般人」の声をお届けしたいとマーケティングリサーチを開始いたしました。

大人塾という構想

パソカレッジを立ち上げてからは、大人向けの学校を創ることも目標のひとつでした。

パソコンだけではなく、色々なことを学べる場所を創りたい。
趣味の学校ではなく、大人が目を輝かせて、新しいことを知るという教室を開きたい。

かっこいい大人を増やして明るい未来を創りたい。
子どものための塾ではなくて、大人のための寺子屋みたいな教室を創りたい。

なにかのため、という具体的な目的ではなく、
楽しく毎日を過ごすための学ぶための塾。

社会を学んだり、理科の楽しさを知ったり、国語、算数、
そういう基礎的な知識をわくわくしながら学ぶ塾を創りたい。
それが大人塾の基本です。

それは構想として頭の中に温存されてきました。

マミオンのこれから

輝く大人が増えれば未来は明るい、そういう気持ちを強めています。

私たちは、高齢者が一歩前に進むお手伝いをしたいと考えています。

環境づくりであったり、場の提供であったり、
子どもたちが大人になることを楽しみと思えるような
カッコイイ大人を増やし続けます。

一人でも多くの人が毎日をワクワク過ごせるような、そんな事業を展開してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。