シニア層向け新事業とシニア層の声

年齢を受け入れ、現実の大きな問題を見ないようにする大人力

随分前、シニア層に詳しい友達と
「年を取ったら色々なことが出来なくなるよねー。
今の内からいろいろやらなくちゃね」
という話をしながらご飯を食べていたら、

隣の席で食事をしていらしたおばあちゃまに
「あなた、年を取ってもそんなに悲観的にならないで。
年を取るということは、そこまで悪いものではないわ」と
声を掛けられてしまった。

当たり前に年を取る事、出来なくなることを受け入れて、不安も不満も消化する。
それが一種の「大人力」なのかもしれないな、と、おばあちゃまと話して思った。

エイジングにアンチするのは、まだ若いうちで、反抗するだけの元気がある。
アンチできなくなると、受け入れるしかない。アクセプトエイジング。

体は健康でありたい。だから、健康のために、ウォーキングをする。
でも、できなくなることを不満に思っても仕方がない。

不満なことばかり目を向けてしまえば、不安が募るから
自分の「不満」「不安」を消化して
若者が思っている以上にいい意味でも、悪い意味でも
「考えないようにしている」のが現実である。

新しいもの・サービスは、「できないかも」という不安を掻き立てるので
「自分には関係ないもの」と考える。
そうすると、自分の視界から外せるから、楽なのである。
新しいことに挑戦しない、ということも、必要なときがある。

がんばって現状維持をする

先日Tさん(男性73歳)と雑談をしていたら、
「今の生活で十分だよ。今までこれでやってきたわけだし。
新しいもの使うようになったらまた疲れちゃうでしょ。
じゃ、今のままでいいじゃん。特に不満もないしさ。
健康だけには気を使っていれば、十分。」
と仰った。

確かにそのとおりである。
見えないことにしてしまえば、
頑張らなくちゃいけないというストレスもない。

年を取ると、「現状維持」をするために努力が必要になる。
そのため、より人生の幅を広げようとすると、よほど頑張るか、
昔から好奇心が強くて新しいものを見るのに抵抗が無いかのどちらかになる。

「ガンバリ」という薄暗いトンネルがあって、
その先には光り輝く道があるよ!と言われても、
そのトンネルを入るには、よほど頑張らなくてはいけないし
そのトンネルの先に、どんな道があるのか、
またすぐにトンネルに入っちゃうのではないかと
色々な思いが足を止めさせる。

シニア層の声からシニア向けビジネスは生まれにくい

だから、シニア層の声からは、新しいサービスは生まれないと思う。
彼らは、要望も、不満も飲み込んでしまうから。
とはいえ、シニア層の声を無視してもうまくいかない。

これからのシニアビジネスに必要なのは
シニアの気持ちを察すること、
こうあってほしい、こうなってほしいと熱い気持ちを持つこと
新しいサービスを作ったら
あとは彼らの目を引くための施策を行い、
わかりやすい形で提案することだ。

※ちなみに、シニア層にとってわかりやすさとは
(1)利用が難しそうではない(がんばらなくても大丈夫)、
(2)自分の生活にすぐに役立つ(使っている自分がイメージできる)、
(3)楽しい自分が想像できる
である

マミオンでは、シニアに適したサービス設計のお手伝いをしています♪
お問い合わせはこちらからどうぞ。