振り込め詐欺の現状

オレオレ詐欺・架空請求詐欺・融資保証詐欺、還付金詐欺を総称して、「振り込め詐欺」という。平成15年ころに急増し社会問題となった振り込め詐欺であるが、それ以降の被害状況はどうなっているのだろうか。まずは平成16年から平成22年までの認知件数や被害総額の推移を確認してみよう。

平成22年度の振り込め詐欺の内訳は以下のようになっている。

振り込め詐欺は平成20年を境に全国的に認知件数・被害額ともに大きく減った。
また検挙件数・人員数も増加傾向にあり、警察等による大々的な周知活動・呼びかけ・取り締まりの効果が出ているのだと考えられる。

年齢ごとの被害件数はこちらである。


いわゆるオレオレ詐欺の被害者はやはり高齢者に多い。


架空請求詐欺は一転して若い世代ほど被害者が多いが、これは若い世代ほどインターネットの利用率が高いことが理由であろう。


融資保証金詐欺の被害者は50、60代の男性に多い。融資保証金詐欺は中小企業を相手にする場合と個人を相手にする場合がある。個人向けの詐欺では、有名企業と酷似した社名でダイレクトメールを送りつけるなどの手口があるようだ。企業経営者や消費者金融の利用者ともに30~50代男性が多いことが理由だろう。


還付金等詐欺被害者の割合は60・70代の女性がもっとも多い。

こうしてみると、犯罪とは(それが意図されたものかどうかは知らないが)実によくターゲットが絞られているのだと驚く。

振り込め詐欺の今後
東京都青少年・治安対策本部によると、全国的には振り込め詐欺の被害が減少しているものの、東京では平成22年時点で依然毎月100件以上の振り込め詐欺が発生しており、被害が東京に集中している状況が続いているそうだ。

振り込め詐欺はあらゆる手口を使って行われるため、今後も被害が完全になくなることはないだろう。私にできることはこのように記事で紹介したり、身近な人に危険を知らせることくらいしかできないが、最終的な撲滅を目指して協力をしていきたい。

最後に、埼玉県警のユニークな作戦である、お前が取りに来い作戦(※リンク先はPDFです)を紹介したい。

私はこれは実に秀逸だと思っている。なぜならば、名前にインパクトがあり、たった一言なので高齢者にも覚えやすい、そして実際に撃退効果があるからだ。○○してはいけない、というタイプのスローガンや煩雑なチェックシートよりも、よっぽど良いものだろう。
余談だが、私はオレオレ詐欺というネーミングのセンスもすごいと思っている。本質をとらえており(そうか?)、インパクトも大きく、一気に世の中に知らしめることになった。もしかしたら警察関係者にはこのような、周知させるためのセンスに優れた人が多いのだろうか。

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データ出展
警察庁統計
「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について(平成22年12月)