シニアの外出状況

先日所用で新潟へ出かけた際に、新幹線で一人のシニア女性と隣りの席になった。なんでも青海川駅を観に行くためだけに朝早い新幹線に乗ったそうなのだ。とても活発な方で、おそらくその半分も人生を生きていないであろう私の方が老いているのではないかと思えるほどであった。
さて高齢社会と言われて久しく、上の例に限らず、平日休日問わず街では元気な高齢者をよく見かける。下のグラフは60歳以上の高齢者について、外出の積極性について回答を求めた結果である。

ポジティブ外出派は「積極的に、あるいは誘われれば外出する」といった人々で、ネガティブ外出派は「誘われれば仕方なくする、あるいは極力外出しない」という層である。
ポジティブ外出派は平成6年以降上昇を続けているということが確認できる。積極的に外出をする層の増加はよい傾向であると考えられるが、しかし気がかりなこともある。

■孤独アクティブ層の増加?

このグラフは、はじめのグラフの内訳を詳しく表示したものである。ポジティブ外出派は「自分から積極的に外出する」「家族や他人から誘われたり、仲間がいれば外出する」の二つに分けられる。その他はネガティブ外出派に対応する。
平成11年から21年まで、「自分から積極的に外出する」というシニアが増えており、特に平成16年から平成21年までの伸び幅は10ポイントもある。しかしながら同じポジティブ外出派でも、「家族や他人から誘われたり、仲間がいれば外出する」の人々は、それとは逆に減っているのである。
これは、「積極的に外出はするけれども家族や友人といった一緒に出掛ける人がいない」という、言うなれば「孤独アクティブ層」の増加の傾向があるとは考えられないだろうか?
アクティブであることは一般に心に健康をもたらすと考えられているが、孤独であることは逆の効果をもたらすことが多い。これからも増加すると考えられるこの孤独層へのケアは、私に必要な課題だろう。

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データ出展
・総務省統計局
平成22年度版 高齢社会白書
平成21年 高齢者の日常生活に関する意識調査
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