シニア層と生活習慣病-有病者と予備軍の様相

本調査の対象は、平成18年国民生活基礎調査において設定された調査地区内の世帯の世帯員で、平成18年11月現在で満1歳以上の者である。メタボリックシンドローム語感のかわいらしさからか、一気に世間に浸透した”メタボ”。しかしその実態はまったくかわいいものではない。出てきたお腹をツンツンつついて「あははメタボだね」などどは言っていられないのである。メタボはただの肥満状態の意味で使われることが多い。しかし実際の意味は、内臓脂肪がたまることによって、「高血圧」「高血糖」「高脂血症」といった他の危ない生活習慣病や合併症を引き起こす可能性が高い要因がある状態のことを指す。男性のグラフを見ると、予備軍はだいたい25~28%程度を保っている。そして該当者は年代の高まりとともに増加している。予備軍から該当者に流れ込むのは50後半~60代頃に多いと見られる。該当者が増えているのに予備軍に大きな変化が見られないのは、予備軍への流入と予備軍からの流出が均衡しているからだろう。そのため常に高い状態が保たれており、まさにメタボのポテンシャルなのである。そこが怖いところである。高血圧・高血糖(糖尿病)・高脂血症上の図は高血圧・糖尿病・高脂血症に関するグラフである(高脂血症に関しては予備軍のデータがなかった)。このグラフの中で特徴的なのは、高血圧症有病者・予備軍に関するグラフであろう。年代が上がるにつれて、有病者の割合が急激な高まりを見せている。有病者は40代では男性35%、女性15%程度だったものが、70代では両方とも70%を超えるほどにまでなっている。ソース:厚生労働省 平成17・18年国民健康栄養調査