パソコンを使う人はよく学ぶ?-シニアの学習状況

M字型学習曲線全調査対象者、有業者、家事従事者のすべてについて、全体の行動者率がM字型のグラフとなった。20代で学習行動者率が一回目のピークを迎え、30代で落ち込みが見られる。その後、30代を超えるとまた次第に全体の行動者率は増加を辿り、40代で二回目のピークを迎える。仕事や家事・育児が激化する30代では学習に割く時間が無いが、その後少し余裕ができて、自分のために費やす時間を確保できるようになるためだろう。有業者は商業実務を学ぶ人が多く、家事従事者は家事・家政について学ぶ人が多いということも読み取れる。学習と仕事が結びついていることを示す、ひとつの例と考えられる。シニア層ではやはり学習者率は他の年代に比べて比較的低くなる。しかし、芸術・文化の分野は有業者の方でも目立った落ち込みは見られず、家事従事者の方ではむしろ割合が増加している。最終的には有業者の方でも家事従事者の方でも、芸術・文化がトップに立っている。生涯学ぶという意味での学習の場合、芸術・文化的な教養がもっともふさわしいのかもしれない。パソコンを使う人はよく学ぶ情報通信端末の利用と学習者率は大きな関係を示した。情報通信端末とは、主に携帯電話、パソコン、携帯情報端末(PDA)の3つである。まず、利用者と非利用者では大きな差が開いていることが分かる。また、利用者の中でも、パソコン・携帯情報端末の利用者は携帯電話の利用者よりも大きな学習行動率を示している。特に注目したいのは、パソコン利用者の全体学習行動者率がシニア層でも伸び続けているという点である。最大で65%近くに達している。他の情報通信端末利用者では、シニア層において学習行動者率は若年層に比べて減少している。パソコンの利用が学習にもたらす効果は大きいだろう。ひとりあたりの学習項目数外国語や商業実務、介護関係・・・といった分野の学習行動者率をすべて加算したものを「のべ総行動者率」とする。これは有業者や家事従事者、情報通信端末の利用にかかわらず、だいたい全体の学習行動者率の1.5~2倍程度に収まった。このことからひとりあたり1.5~2科目の学習を行っていると予想がつけられる。ソース:総務省統計局 平成18年社会生活基本調査