シニア層による大手ポータルサイト比較

大手ポータルサイト比較

ウェブサイトのレイアウトが整理されているとシニア層の好感度が上がる目の前に目的達成の為の道具・道筋がはっきり示されることがスムーズな操作に繋がる実施日:2007年1月22日対象サイト:goo・Infoseek・Yahoo!Japan参加者:63歳男性・76歳女性・75歳女性・67歳女性・57歳女性(各1名ずつ)計5名 シニア層に、大手ポータルサイト3サイトを閲覧・操作してもらった。トップページから各サイトで路線案内・辞書・地図の3サービスを操作。終了後、各ポータルサイトの見た目・文字の読みやすさ・内容のわかりやすさ・操作のし易さ・好き嫌いについてそれぞれ5点満点で採点してもらった。 また、操作中の様子や発言から、各サービスごとに調査員による採点を行い、ユーザー評価・ヒューリスティック評価の平均を総合得点として算出した。1位は4.2点のgooで、レイアウトが整っていて好印象を与え、よいユーザー評価につながった。2位はInfoseekの3.8点で、どのページでも最初に目がいく部分に必ず操作の為の部品が設置されており、視点がされがちなシニアでも比較的迷わずに操作できていた点が評価された。3位はYahoo!Japanの3.6点であり。レイアウトがほかのサイトと比較して見づらく感じられていたため点数が伸びなかったが、現在は路線情報のページなどで調査時のインターフェイスから改善されている。

総合得点
総合得点(5点満点)
良い点 悪い点
goo
4.2
レイアウトが整っていて見やすいページが多い。多機能で情報も豊富。 機能が豊富であるため、使いこなしきれない・不要の長物に感じられる場合がある。
Infoseek
3.8
無難で悪いところが少ない。 ほとんどが文字での説明や文字リンクで、画像での説明が少なめ。
Yahoo!Japan
3.6
既利用者が多く、慣れで操作できるケースが多かった。 部品の配置など、レイアウトの問題で「見づらい」と感じられる部分が多い。

ユーザー評価(5点満点・平均)
平均
見た目
文字の読み易さ
内容の解り易さ
操作のし易さ
好き・嫌い
goo
4.54
4.6
4.75
4.6
4.25
4.5
Yahoo!Japan
3.99
4
4
4
4.2
3.75
Infoseek
3.32
3.4
3.5
3.2
3.25
3.25

各ポータルサイトの認知度はYahoo!Japan→goo→Infoseekの順で高かったが、これはパソカレッジでYahoo!Japanがブラウザのホームページとして設定されていることや、過去にgooに関する講座を開いていることが関係していると考えられる。これらのバイアスにより、Infoseekは「知らないサイトだけれども思っていたよりもよかった」として好印象に繋がり、Yahoo!Japanは「(他と比べて)有名だけどたいしたことないのね」との印象を持たれた。逆に、Infoseekは「使い慣れないので」と点数を低くつけるケースもあった。

ヒューリスティック評価(サービス別・5点満点)
ポータルサイト名
サービス
得点
ポイント

Infoseek

平均 4.17

路線
入力
3
全体的に文字が細かく、詰まって見える
検索結果
4
一覧で表示されるのはポイントが高いが、絵が少ないため、途中で読む気を失わされる
辞書
入力
5
入力から検索までの流れに問題はない
検索結果
5
一覧画面に単語ごとにラインが入っていてわかりやすい番号が太字になっていてポイントが高くなっている
地図
入力
5
入力から検索までの流れに問題はない
検索結果
3
地図のサイズが小さい建物が表示されていて、全体にうるさく感じるシニアが多い
goo 平均 3.67
路線
入力
4
日付・時間が全角入力に対応しており、入力インターフェイスが優れている。検索時刻がプルダウンでないことで評価が分かれた
検索結果
3
イラストがあるため、直感的に判断しやすいが、時間が駅名の右にあるため、時刻を何処で判断すればいいのか迷った人が多かった
辞書
入力
3
入力後、クリックする場所に悩み、操作ができなくなる。
検索結果
4
一覧画面に単語ごとにラインが入っていてわかりやすい番号が太字になっていてポイントが高い
地図
入力
5
入力から検索までの流れに問題はない
検索結果
4
基幹道路がはっきり示されていてわかりやすい。左上の広域表示が邪魔になる。閉じることができないため、移動にしたいという質問が出た

Yahoo! Japan

平均 3.50

路線
入力
3
枠がない日付と時刻が離れているのがわかりやすい。シンプルすぎて使いづらい。(現在画面変更)
検索結果
3
時間が直ぐにわかるのはいいが、絵がない。
辞書
入力
5
目の前に語句を入力すべきボックスが表示され、迷わない
検索結果
3
行間などのレイアウトが良くない。つまって見えるために、見辛く感じられる
地図
入力
3
住所での検索後に、一発で地図が表示されない。リンクをクリックできない。
検索結果
3
都市部の場合、地図アイコンが多く表示されるため、視認性が悪い


■シニア層のプルダウンメニューとテキストボックス操作

ウェブをほとんど使ったことのない人はプルダウンメニューの使い方がわからず、操作が止まった。使い方がわかれば2回目以降は問題がない(57歳女性)。路線検索で、日付や時刻の入力でYahoo!JapanとInfoseekはプルダウンを、gooはテキストボックスを採用している。プルダウンメニューの方が操作が楽であると思いがちだが、入力に問題がない場合は大差がない(特に今回は数字の入力で楽)。プルダウンメニューの短所はそもそもマウスでの操作が難しい、マウスホイールを回すと選択肢が変更されてしまう(シニアはその構造に気付けない)ことなどがある。gooは全角での入力に対応しているために評価が上がった。4人のシニアが27と半角・全角の混ざった状態で検索していた。


■シニア層の最初に目に入る部分

最初に目に付く部分に操作の為の部品があると、次の操作にスムーズに移る事ができる。良い例・・・画面上部に操作を中断するものがない良くない例・・・操作する前に集中力が分断される


■ シニア層の目に入らない部分

goo・Infoseelの辞書機能で、左側に語句が並んでいる事に気付いた人はいなかった。画面中央に視線が固定されている事がわかる。


■ シニア層と付加機能

地図機能には、便利にするために多くの機能を設けているが、使いこなす事が出来ず、gooとInfoseekの地図はスクロールで移動できるが、気付かない。広域地図の部分が邪魔に感じ、なくしたいと思うがのマークが非表示にするボタンである事が解らない。「非表示にする」などの言葉になっている必要がある。基本的に左側にあるリンクや部品には気づけないため、辞書でも左側に単語が表示され、クリックすると画面中央に意味が出るナビゲーションも直感的に使用できない。


■ シニア層にクリックされにくい部分

辞書機能使用時は、タブ状のボタンはだれもクリックせず、全員がサービスへの文字リンクをクリックした。また、gooの辞書機能は語句を入力したあと検索内容に合わせて[英和][和英][国語][辞書すべて]から選んでボタンをクリックする必要があるが、[検索]ボタンをさがしてしまうため、どこをクリックすればいいのかわからなくなる。判別しにくい言葉:Yahoo!→goo→Infoseekの順に路線情報を検索したところ、Yahoo!とgooは「路線」、Infoseekは「乗換案内」の文字にリンクがあり、Infoseekは「路線がない」とどこから調べていいかわからなかった。