旅行業界のウェブサイト診断:クラブツーリズム

クラブツーリズム・・トップページのわかりやすさがポイント(2位)

トップページのわかりやすそうなクラブツーリズム。シニア対象ということで、シニア向けウェブユーザビリティ調査でも高得点となった。

クラブツーリズム(近畿日本ツーリスト)はパッと見た感じでは非常に好印象であった。大きな文字、旅行好きをくすぐられる旅行の投稿写真(ただしここの項目のみ文字が小さいのが難点だが)、かなり解りやすい。

ただ、最大の難点は多ブランド化による混乱を引き起こしやすいこと。ブランド名が前面に出ていると、その名称に知らないシニアはどんなに良いサイトであってもクリックしない。旅行業界では良くある「惑わせポイント」だが、ユーザーは旅行をできればいいと思っていることを忘れてはいけない。

検索画面・フローの改善が今後の発展の鍵。

◆トップページ。

第一印象に当たるトップページ。クラブツーリズムのトップページは非常にわかりやすい。大きな文字、旅行に行きたくなり、旅行をしている自分が想像できる写真が好感を得た。しかし、文言にはカタカナが多く、クラブツーリズムのよさはあまり理解されていないと考える。

◆検索

国内のツアーを探そうと検索をクリックすると、突然ブランドを選択させられる。この場合は北海道か否かしかないために、北海道以外に行きたい人は「旅の友」をクリックせざるを得ないのだが、なぜ分けられるのかが理解しがたい。

また、検索の方法も非常に解りにくい。視線の流れを分断しているせいもあり、一度に余りにも多くの検索方法情報が目に入るため、どこから検索をしたら良いのか迷ってしまう。

会員登録が必要であることがきちんと明記されていることは高評価となった。主にカタログからの検索で利用されるためか、ウェブのみの検索には余り力を入れていない様子だ。地図があるなど解りやすそうに見えるが、実は地図の上をクリックできないなど、「思ったところでクリックできない」ポイントが多い。他、解りにくいポイントの一つに複数条件の項目が挙げられる。「複数」の意味が解りにくい。改善の必要がある。

検索結果も解りづらい。旅行業界に多いのだが、「絞り込みできます」といって、その後の情報が全くないものが多い。どうやったら探せるのか、という段階で戸惑うシニア層にとって、突然手法だけを提示されても理解しがたい

※ちなみに、検索内容によってはいくら検索しても「ツアーが多すぎる」という表示しか出ないため、シニア層を混乱させてしまう。表現の方法は他にあるはず。

◆ページ詳細

特典が明記されており、わかりやすいのは確かだが、全体的に内容が薄い。予約カレンダーをクリックするとページ内にあるカレンダーのところに飛ぶのだが、下にある「戻る」ボタンは、履歴による「戻る」ボタンなので、「検索結果に戻る」と考えるシニアにとっては迷宮にはまり込んだようなものだ。

電話番号が大きく表示されている点については安心感を得ることが出来る。

■購入フロー

現在どのフロー段階にいるのかがわかりにくいため、追い込まれた感覚をシニアが持ってしまう可能性が高い。残席を会員登録しなくても確認できるという点は評価された。また、旅仲間に登録する利点なども明確に表示してあり、点数が上がった。[旅行業界を斬る!]クラブツーリズム

(2004年1月)