戻るボタンの罠

方向音痴と、ウェブ内の空間能力は関係があるのだろうか。「地図が読めない女~」という本が一時期話題になったことがあったが、女性も男性も、とにかくウェブ内での空間能力が乏しい。

「上へ」と書いてあるとどこが上なのかわからない。

さて。本日は「戻る」の話。戻るという言葉があらゆるところに散りばめられている。戻るというのは、「前のページに戻る」なのだ。当たり前のことだが、これが意外と難しい。戻るの戻るは元のページ?と混乱される方も少なくない。

▼戻るの大混乱の図

ウェブサイトのあらゆるところに散らばる[戻る]の文字。どこにも「どこに戻る」とは書いていない。

時折、ものすごく思いやりを持ったサイトが「このページの上部に戻る」「最初のページに戻る」と書いてあるが、そのやさしさに感動すら覚える。大抵のサイトは「戻る」というつっけんどんな言葉ばかり。

思い浮かべてください。海外に行って、警備員さんに「出口はどこですか」ときいたら「向こう。」といわれてしまったようなものです。人間であれば「えーっと、どちらの方向に・・・」と聞けますが、ウェブサイトでは押すまでどこに戻るか解らない。


・・・これはページ内に二つついている(!)気が向いたほうが最初のページ、気が向かないほうがページトップ。Backと言われても、「日本人なら日本語話せー」なのである。


・・・これはひとつ前のページに戻る(ブラウザのBackボタンと一緒)ということで、戻るときは「どこに行くことが戻ることなのか」きちんと説明することが必要です。近くにHOMEと書いてあるからといって、消費者が全員「戻る」は一つ前のページに戻ると、推測してくれるとは考えないほうがいい。

また、後日書きますが、基本的に英語は目の中に入らないという特性があります。Back、PageUpなどは目にも留まっていないので、「ないに等しい」と考えてください。